ギターの最近の記事

YAMAKIのYW60

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YAMAKIのYW60というモデルです。発売時6万円という感じ。1970年代の6万円というと、そこそこ高級機種であり、一部にはオール単板のモデルもあるが、コレはサイドバックがローズウッドの合板という仕様だ。表板は目の積んだシトカスプルースで、バインディングが凝った木工細工。ポジション・マークも凝った貝細工です。ローズウッドの合板と言っても色々あるんだが、高級機種になると同種合板といって、同じ素材のローズウッドを貼り合わせているので、単板と音質的にはほとんど変わりません。また、センターにメープルなどを挟んだサンドイッチ構造というのもある。なんでオール単板が最上級のグレードでしか使われないのかというと、安いギターは乱暴な扱いをされるので、湿度や温度の管理がずさんで、トラブルが出やすいからです。合板の方が、ずさんな管理にも耐える。アメリカでも、南部では湿気が物凄い地域があって、ギブソンやマーチンの高いギターではトラブルが多い。なので、ディープサウスのブルースマンが、まっ先に日本製の合板ギターを使い始めて、安くても見てくれが良いし、トラブルが少ないし、音だって悪くないというので大喜びだったそうです。


Godinの改造の続き

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Godinの改造の続きです。ピックアップを取り付けた。「Real Vintage」と、ピックアップの裏にマジックで書いてあったんだが、そういう名前のブランドなのか、どっかから外して来た中古品という意味なのか、まぁ、不明だw もともとピックギター用に取り付けステーが付いているんだが、Godinの指板の幅がちょっと広いので、削らないと入らない。100円ショップで彫刻刀買って来てなんとか削り倒して、ぴったりサイズで取り付け。ケーブルが出ているので、その先を標準ジャック受けに半田付けです。ボディの中を通してサイドから出そうとも思ったんだが、結局、ピックガードにジャック受けを設置した。これなら本体を傷つけずに済む。ただし、プラグを差し込むと、その先っぽがfホールの中まで入り込むという、素晴らしきギリギリ仕様ですw 全部自分で出来るんだが、ひたすら削って、合わせて、削って、合わせて、延々と手間仕事ですw 業者に出せば2万円くらいかかるので、必死だ。古いピックギターだと、ピックガードにトーンやボリュームまで付けている人がいるんだが、弾いてる最中に指が当たって動いてしまうので、それはオススメできない。なので、コレはトーンもボリュームもなしです。付いてないモノには、トラブルは出ない。


ピックギターの改造

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Godinなんだが、こないだ紹介したんだが、改造計画に取り掛かった。色々とやっているうちに気が付いたんだが、ブリッジがプラスティックです。通常、ここは紫檀の削り出しだったりするんだが、こういうところが「カナダ製」は油断ならないw もちろん、プラスティックが悪いというんじゃないが、やはり安っぽさは否めない。楽器は見てくれも大事だよね。


K.YairiのRA-1カスタム

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K.YairiのRA-1カスタム。RA-1自体がとっくに廃番なんだが、しかもコレはカスタムなので、仕様がまったく違う。サイドバックがメープルで、表板はシダーだろう。中にはアンプ付きのピックアップを内臓してます。12フレットジョイントのスローテッドヘッドというヤツで、なかなかお洒落ですw 隣のドレッドノートに比べるとずいぶん小さいが、スケールは63cmなので、特にコンパクトを意識したものではない。ヘッドはクラシックギターみたいだが、弦は普通のフォーク弦です。


YAMAKI YM600

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YAMAKIです。1970年代の日本製マーチンコピーとしては評価の高いメーカーで、おいらも何本か持っているんだが、コレはYM600というモデル。飾り気の少ないシンプルなデザインなんだが、オール単板です。もう一本、YW40というのは、飾りが多くなってポジションマークのインレイとかバインディングが豪華なんだが、サイド、バックが合板。合板と単板はどこで見分けるかというと、

GODIN 5th Avenue

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最近、入手したんだが、カナダ製のゴダンというメーカー品です。
10代の頃にロバートゴダン氏が夢見た、アーチトップギターが現代に甦る!カナディアン・ワイルドチェリーをボディー&ネックに採用しノンカッタウエイFフォールで、ロングピックガードのアーチトップギターは見た目のアンティーク感からは、想定を超えるダイナミックなサウンドが放たれます!
ゴダンはナイロン弦を使ったヘンテコなデザインのエレアコとか、近代的なモデルを作っている小さなメーカーなんだが、ノンカッタウェイのピックギターも作っていて、オーナーのゴダン氏がハイティーンだった時代、こういうギターがよく身の回りにあったというんだが、1960年代のカナダですかね。会社は1988年に作られたというので、新世代のメーカーです。

K.ヤイリ YW500P

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コレは、さほど古くないギターなんだが、K.ヤイリのYW500Pという型です。1994年製。この時期のヤイリはおいら、既に何本か持っていて、BIGINが使ったりしてヤイリが有名になり始めた頃なんだが、実は今でも後継のYW500Rというのが現行品で、定価は税込で126000円だ。型番からして、発売当初、1970年代初期には5万円で売っていたものと思われるので、それだけインフレが進んだという事だな。貝殻風のプラスチックモールで飾って、表板はスプルース単板、サイドバックはローズウッドの貼りあわせ、ネックがマホガニーで、フィンガーボードがエボニーという、そこそこの中級仕様です。


Aanton W18

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中古市場やオークションをこまめにチェックしていると、それでもYASUMAのギターというのは時々出てくるんだが、1979年頃になると楽器商社の依頼でAantonブランドで作った製品が多いようで、AantonになるとYASUMAだというのが判らないまま、安く入手できるケースもありますね。ギターそのものにも「YASUMA」という名前はどこにも入ってないし。コレは3000円でした。オークションでの説明文は、

メーカー不明 Aanton W-18 アコースチックギター
目立った痛みなく良品かも
フレット減り無ネックの反りありません
音鳴り問題ありません
まぁ、当時でも定価18000円のギターなので、ローコストモデルではあるんだが、ちなみにAantonでは定価15000円というのまであります。3000円分どこが違うのかというと、こっちはヘッドのデザインがちょっと凝っているw

YASUMAのNo,800

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YASUMAのNo,800です。YASUMAはエーアントンの800を持っていて、ブラック・ハカランダの、ボリュームがありながら引き締まったタイトな低音が気に入ってるんだが、エーアントンの名前が付かないものの、ブラック・ハカランダのサイドバックなので同時期、1978~1980年頃です。まぁ、ブラック・ハカランダなんて材はないんだけどね。実際は、シャム柿です。シャム柿といいながら、シャム(今のタイ)とは何の関係もなく、柿といいながら柿でもない。南米産の不思議な木目をした材で、比重が黒檀並みに重いので、ハカランダより低音では有利かも知れない。つうか、シャム柿は木目が特殊なので、こうしたアコースティクギターでは合板が基本で、単板はおいら、見たことがない。

Nardan No,500

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IMG_3035.jpg 今日はちょっと風変わりなギターで、12フレット・ジョイント、スローテッド・ヘッドとか呼ぶとカッコいいんだが、何のことはない、鉄弦ギターです。歌謡ギターとも言うね。1960年代の日本では、こういうギターが流行っていた。

東海楽器キャッツアイCE-1000

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IMG_2963.jpg 東海楽器というのは浜松にある楽器メーカーで、ギターだけじゃない、ピアニカとか作ってます。つうか、1967年、ヤマハがピアニカ売り出した時には、実は、東海楽器がOEMで作っていた。ピアノを作っていた事もある。アコースティクギターでは1975年から売りだされたキャッツアイのシリーズが有名で、今でも中古市場にはやたら多いです。そんな中でも、コレは上級機種のCE-1000。当時の値段で10万円だ。もっとも、キャッツアイは2500まであるので、最上級というわけではない。それでも1000となれば総単板で、憧れの的ですね。1971年から東海楽器はアメリカ・マーチン社の総代理店でもあり、なんせ日本のフォーク界はマーチンこそが神だったので、国産ギターでも東海は絶大な人気があった。ところが、このキャッツアイでも上級機種は自社製ではなく、ヤスマ楽器がOEMで作っていたという話がある。

JUNO JP-100

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IMG_2921.jpg JUNOのJP100というモデルなんだが、ところでJUNOというと、今では商社が名前を買い取ってインドネシアで作らせた安いギター売ったりしているようだが、1990年代にはちゃんとタカミネの工場で作っていて、もう一本、エレアコも所有していたんだが、そちらも10万くらいしたと思う。コレも定価10万円です。ただし、ピックアップは付いてなくて、完全なピックギター仕様だった。金色のピックアップは後付けです。ボディはマホガニーで、トップは厚さ4mmもある合板。

WESTONE W-50 マホガニー

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マツモクのWESTONE W-50なんだが、サイドバックがマホガニーの単板です。一般的に、ローズウッドよりマホガニーの方が材料費的には安いので、どうしても製品も安い。1970年代の定価5万円というと、ローズウッドだったら当然ながら合板なんだが、マホガニーだったら単板なんだね。ところで、日本製のギターというと合板で安くて鳴りが良いというので一世を風靡したんだが、最初から合板だったわけじゃない。普通のバイオリンと同じように、最初は単板で作っていたんだが、高温多湿の工場で作られたギターを冷房の効いた百貨店に納品したら、あっという間にひとつ残らず割れてしまったとか、輸出でトラブルが続出したとか、主に気候風土の違いがあって、やがて合板が主流になる。最初は建材用の合板だったが、音が良くないので楽器用の合板というのを作るようになる。ローズウッドやハカランダなどの材を0.6mmくらいの厚さで削いで、芯に丈夫なメープルなど使ってサンドイッチした構造です。コレが、音も良くて丈夫。バイオリンに比べるとギターは荒っぽく扱われる事が多いので、丈夫な日本製ギターはアメリカでも受けた。特に南部のデルタ地帯では、日本とよく似た高温多湿の環境なので、マーチンだろうがギブソンだろうが、マトモに鳴らない。そこでも唯一、日本製のギターだけは「安いのに馬鹿鳴り」というので持て囃されたという、高度成長期の神話みたいな話があるんだが、そもそも単板で楽器を作ろうと思ったら、10年とかそういう単位で寝かせる必要があるわけです。それが、ギター業界は急速に発展したので、材のストックが間に合わなかったのではないか、とも思う。

ブラック・ハカランダの謎

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ヤスマで作っていたギターには、1970年代後半になると「ブラック・ハカランダ」という材が使われている事がたまにあって、単板ではなく合板なんだが、おいら、その「ブラック・ハカランダ」物は二本持っているんだが、ご覧のような木目です。何だか異様な感じがするんだが、ハカランダとは明らかに木目が違うような気がする。で、当事者が語る言葉によれば、

70年代中盤にバイヤーが持ち込み通常のハカランダより数割高かった為に誰も見向きもしなかった。2度目の持ち込みの時に安間社長と田原楽器が購入した
次からは持ち込みされなかった貴重な材です
後半のキャッツアイCE1200CF等のローズモデルに材が不足したのか紛れていることがありサイドが白濁しているギターを良くみたら
ブラックだった事が何度かありました
サイドバックがブラックだったらGETしましょう
本正目でローズの様に見えても向きを逆にして見て黒紫色に見えたら
ブラックの可能性があります
音は通常のハカランダより重たく深い音がする様に感じました

安間社長によれば、ヤスマとジャンボの田原楽器が購入したというんだが、ジャンボでこの材を使ったギターがあるのかどうか、まだ未確認です。で、本物のハカランダがどういう木目なのかというと、コレです。


 

K.ヤイリのYP-3を改造する

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IMG_2763.jpg ピックギターです。ピックギターとは何者か? というと、まだアコースティックギターが普及する以前、ジャズバンドの中でリズムを刻むために作られていた楽器で、ピックを使ってジャカジャカと弾くのでピックギター。コレは1993年、K.ヤイリのYP-3という型なんだが、現在ではマイナーチェンジしてP-3になってるようです。つうか、改造したところです。ピックガードを外して、Bartoliniのピックアップを付けた。Bartoliniは日本ではベース用のピックアップで知られているんだが、ここのジャズ用ピックアップも定評があって、おいら、CHAKIに付けて以前から使ってます。ロックと違ってJAZZでは、余分な音を出さないのが基本なので、普通のロック用エレキギターの物とはちょっと構造が違うようだ。

CHAKI W-3F

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IMG_2736.jpg ラベルの剥がされた怪しいCHAKIについては書いたんだが、おいら、他にもCHAKIは持っていて、コレはW-3Fという型です。このメーカーは小さな職人工房なので、あまり安いギターは作ってない。1970年代には、安いギターで7000円とかせいぜい10000円くらいだったのだが、そのクラスだと職人さんの日当が出ませんね。なので、作るのはパートのオバチャンとかです。昨日までタンスを作っていた工場で、同じ木工製品だから、というのでギターを作ったとか、そんな話もある。逆に、腕の良い職人は、どこに行っても引く手あまたなので、あちこち渡り歩いたり、貸し出されたり、また、高級機だけを外注に出したり、そこら辺はフレキシブルだったようです。エーアントンを作っていたヤスマ楽器などは、東海楽器のキャッツアイの高級機を作ったり、アメリカマーチン社のOEM機を作ったりしているんだが、マニアの間で人気の高い1970年代のS.ヤイリの一部高級機種はヤスマで作っていたという噂もある。ヤスマ楽器では、早くから分業制で塗装とか外注の腕の良いところに出したり、職人の待遇が良かったり、工場に冷房が入っていたり、高級機を作る条件が整っていたのだろう。まぁ、パートのオバチャンが粗雑な工作を流れ作業でやっている脇で、気難しい職人さんがゆったりと丁寧な工作はしずらいですねw 

低音ブンブン丸の秘密

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IMG_2724.jpg ギターの中身がどうなっているのか? という話なんだが、こんな風になってます。サウンドホールからブリッジにかけて、裏側にエックス・ブレイシングという補強材が貼られている。表板そのものは3.5mmくらいの厚みしかないわけで、補強材がないと鉄弦の張力で浮いたり、ヒドい時は割れたりする。鉄弦の張力に負けないように表板を厚くすると、今度は鳴らなくなる。そこで、適度な補強材を貼って強度を確保するんだが、このブレイシングの幅と厚さが大きく音に関わってくるわけです。

CBS Master Works「K.ヤイリ」YW-180

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古い国産ギターというと、コレクションする理由としては、「珍しい入手困難なハカランダとか使っていて、しかも実用に耐える価格と値段」というモノなんだが、今日のコレは例外だなw ペグがガタガタで交換しないと実用にならんだろう。で、古いK.ヤイリです。どんくらい古いのかというと、0フレットが付いている。ゼロフレットというのはどういうモノかというと、コレです。

IMG_2645.jpg 鈴木バイオリンの作ったBlueBellというのはこないだ紹介したんだが、こちらは「木曽鈴木」です。元は同じ会社だったんだが、戦後の財閥解体で分割され、1970年代にはどちらも盛んにギターを作っていた。ちなみに、バイオリン教育で有名な「才能教育」の鈴木メソッドというのも、この一族です。木曽スズキは、色んな商社の求めに応じて、色んなブランドのギターを作っている。この時代、海外に輸出したり、通販で売ったりする業者が力を持っていて、製造メーカーは言うなりに、様々なブランドを使い分けていた、という事情がある。なので、同じブランドでも製造工場が違ったりするんだが、このHillbilyというのも通販用のブランドのようだ。当時は二光通販という会社が盛んに雑誌広告を出していて、ギターも分割で買えた。定価35000円のヒルビリーW-35が23000円で(しかも分割で)買えたというから、通販用のギターというのは最初から「掛け値」がしてあったのかも知れない。

ギルドJF-30Bl

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1997年から98年にかけて、アジア通貨危機というのがあったわけです。
それまでの24.5バーツ/$だった為替レートが一気に29バーツ/$台にまで下がった。このため国際通貨基金(IMF)などは同年8月11日、20日の2回に分けて172億ドルの救済を行った。1998年一月には、最低の56バーツ/$台を記録する。タイ中央銀行が必死に自国通貨を買い支えるべく奮闘しながら果たせなかった様を指して「血塗れのバーツ」とも呼ばれる。
いきなり自国の通貨の価値が半分になってしまうんだから、物凄い。おいら、その当時はまだTシャツ屋ではなくエスニック雑貨屋だったんだが、とにかく、仕入れても仕入れてもカネが減らないw それまで1バーツが5円近かったのが、2円台まで下がった。それでナニが起きたのかというと、おいらがバンコクでギルドのギターを買うという、まぁ、風が吹いて桶屋が儲かるような話ですw


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エーアントンと言っても誰も知らないと思うんだが、ヤスマ楽器と言っても、これまた、誰も知らないですねw 幻のメーカーと呼ばれているそうで、東海楽器のキャッツアイシリーズの上級機種をOEMで作っていた事でマニアには有名なんだが、それだけじゃない、なんと、アメリカのマーチン社の依頼で、小型のTIPLEというギターをOEM生産してます。日本にもギター屋さんは多いんだが、正式にマーチン社のOEM製造やっていたのは、ここだけです。で、コレなんだが、ラベルがないので不明なんだが、カタログから推測すると、W-80ではないか?と思われる。というのも、「ブラックハカランダ」をサイイドバックに使っているのはW-80だけ、だからです。

だとすると、定価80000円という事になる。値段はともかく、このメーカーの製品はOEMが多くて自社ブランド製品は少ないし、それも8割が輸出されているので、日本には少ないです。ネットで落札して届いたばかりなんだが、さすが噂に違わぬ鳴りっぷりで大満足なんだが、さて、そこでヤスマ楽器です。


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k.ヤイリの廃盤ギターにLEO-J10というのがあるんだが、寄木のヘリンボーンかアバロンの埋め込みかで飾るべきところを半田ゴテで焼きました、という、ヤル気があるんだかないんだか判らないような造りで、ヘッドマークも半田ゴテ焼きですw アンティーク加工のサンバースト仕上げで、ボディはドレッドノートと比べるとちょっと小ぶり。定価10万円という、この時期としても安い方のラインナップです。ところが、おいらの持っているコレは特注なので安くない。15万以上したと思う。特注の証として、指板のインレイが12フレットのみです。どうせ弾いてる時には指板なんか見えないし。

ところで、K.ヤイリというメーカーは1980年代に入って伸びてきた会社だと思う。サイトで歴史を調べてみると、1970年代には現社長が渡米してギターの作り方を必死に勉強してますね。それが、対米輸出でアルバレスというブランドを作って、最初は海外で認められる。おいらのコレクションには、アルバレスになる前の、CBS名義でのK.YAIRIがあったりするんだが、ゼロフレット付きなので1970年代初頭ですね。他のギター工場がどんどん閉鎖される中で、ここだけは手作りの高級機に絞り、主にサイドバックまで単板の真面目なギターを作り続けた。著名どころでは、主なミュージシャンとしては、ポール・マッカートニー、ビギンとかです。ここは宣伝用にギターを配ったりしないので、あまり有名な人は使ってませんw ヤマハとか、やたら配る。中島みゆきとかはさぞかし良いギター使っているんだろうが、まぁ、テリー中山とかそういうのだろうが、売れないフォークシンガーの典型である友川かずきは7万円の量産型ヤマハだと言っていたねw そういうの、宣伝なのでタダで配るわけです。


K.Yairi IKEBE ORDER FK-1J REISSUE

価格: ¥ 198,000



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1970年代の日本製フォークギターというと、「上級機種はハカランダ」というのが定番で、定価で4万円以上だと、たいていサイドバックがハカランダ。ハカランダは、板目で美麗な木目が鮮やかに出て、見てくれもいいね。おいら、ハカランダのギターを並べて悦に入っていたら、建築家の知人が来て感心していたが、「でも、こんな木目じゃ割れるんじゃないの?」と。実にその通りで、板目で豪華なウネウネ模様というのは、それだけ強度がなくて、割れやすいわけです。「これ、みんな合板だから」と説明してやったら納得していた。

実は、この時期には既にハカランダは産地のブラジルで伐採禁止、輸出禁止になっていて、マーチンとかもメインは普通のローズウッドだったわけだ。それでも多少の材のストックがあったり、こっそり輸出された物があったりで、ハカランダを使えば高く売れるというので、上級機種には欠かせない。そこで、幸いにも単板で使えないような板目のハカランダなら残っていたわけで、もともと木工屋アガリで貼板工作とか得意な長野とかのギターメーカーの間で、アメリカの楽器屋さんが使い切れない、板目のウネウネハカランダを仕入れて、間にメープルか何か丈夫な別種木材を挟み込んでの合板を作り、それでギターを作るというのが流行ったのではないか? と考えるわけです。一般的に、アメリカ人はそういう小細工はあまりしないし。


怪しいチャキW-4

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怪しいチャキですw W-4という型番で、やはり1970年代に作られたもの。というか、チャキというメーカーはその時期にしか、アコースティックギターは作ってない。本業がウッドベースを作る会社なので、ピックギターは一貫して作っていて、憂歌団のカンタローが使っていたというので有名なんだが、本業がまっとうな「弦楽器メーカー」なので、アコースティックギターも造りはしっかりしている。見てくれとか仕上げではなく、楽器としての造りがしっかりしているので、良く鳴ります。わずかな期間に作られていたCHAKIのアコースティックギターは、今でもかなりの高額で取引されてます。仕上げが薄いラッカーだけなので、見てくれは風化してボロいんだけどね。

このギターは、特に「プロのブルースマンが使っていた」という前オーナーの話なので、ピックガードの文様が消えかかっているのを見ても、ずいぶん弾き込んでいるのが判る。おいらの知人で、フラメンコのダンサー兼歌手のネーチャンが、当人はほとんどギター弾けないんだが、たまたま部屋に出していた10本以上のギターを鳴らしまくって、このギターが一番よく響くと言っていた。実際、ギターが良く鳴るようになるには、長い年月と使い込む事が大事なのだ。


IMG_2524.jpg BlueBellというブランドのギターなんだが、そもそもBlueBellというのは富士弦が輸出用に名乗っていた名前ではあるのだが、時期によって鈴木バイオリンが作っているケースもある。で、コレは鈴木バイオリン製です。鈴木バイオリンというのは古くからあるバイオリン製造メーカーで、戦後はGHQの財閥解体命令で分割され、名古屋鈴木と木曽鈴木に分かれている。木曽鈴木は、他社のOEMもたくさん作ってますね。「TAKEHARU」、「TOMSON」、「THOMAS」、「KANSAS」などのブランドのギターは大半が木曾鈴木製だという話もある。ただ、木曽鈴木は1987年に倒産してます。名古屋鈴木は今でも日本一のバイオリンメーカーで、年間1万3000本を製造してます。で、コレはBW-400という型番なんだが、通常どこのメーカーでも、定価4万円というこのクラスになると表板が単板になるんだが、コレは合板だ。
合板だから悪いというものでもなくて、そもそも材木から合板を作るにはそれだけ手間がかかるわけで、わざわざ合板にするというのには意味がある。このギターでは、目が荒い表板を使っているのだが、こういう材は柔らかいので、単板では強度が取れないと思う。その代わりに、柔らかいので良く鳴る。実際、このギターは驚くほど良く鳴ります。作られてから30年以上、ほどよく枯れた木材の効果だな。一般的に合板のギターというのは音がどんよりと鈍くなるものなんだが、コレはそんな事もなく、抜けが良い。ギターというのは、スペックで見てはダメで、正直なのは「値段」ですね。値段だけは嘘をつかないw 定価4万円のギターは4万円の音がします。もちろん、30年以上経過した中古なので、半額以下。特にコレは、表板が合板で、サイドバックがハカランダではなく普通のローズウッド合板というので、安く買えましたw

1970年代に、日本のギター製造がなんでこれだけ隆盛だったのかというと、フォークソングブームというのもあるんだが、アメリカへの輸出で儲けた、というのが大きいわけだ。同時期の安いアメリカ製ギターも、おいら持ってますが、造りがどうにも安っぽいです。普通のシナベニヤみたいの使っていたりする。ヘッドのロゴも安っぽいプリントで、同価格帯でも日本製はプラスティックで貝のインレイみたいのを作ってちゃんと埋め込んだりしている。同じ値段で丁寧な造りなので、1970年代に安いアメリカ製はみんな駆逐され、マーチンとギブソンくらいしか残らなかった。とはいえ、今ではそんな日本のメーカーも多くが姿を消し、韓国製と中国製が全盛なんだが、ちなみに中国ではギター工場はたくさんあるものの、高級なギターを作れる工場が一ヶ所しかなくて、S.ヤイリとかイーストマンとか、10万近い高級ギターは名乗っているブランド名がどこであれ、同一の工場で作られている、という噂もある。無数の中小工房が乱立して、相互に交流し、仕事を融通しあいながら成長した日本とは事情が違うようだ。



ギブソンJ-200

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IMG_2518.jpg ギブソンのJ-200。ギブソンではJ-45が弾き語りの人には好評なんだが、こちらの方が上位機種で、キング・オブ・フラットトップと呼ばれる最高機種だ。おいらが、なんでこんな場違いなギターを持っているかというと、東南アジアの市場で買ったからですw しかも漢方薬屋でw 値段は13万円くらいだった。まぁ、円高の現在、新品だと30万以上しているので、1995年当時としてはそこそこ安いんだが、それにしても東南アジアの漢方薬屋の露店でこんなモノを買うヤツは、あまりいませんねw

K.ヤイリJY-45B

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IMG_2504.jpg 1994年製の、K.ヤイリ、JY-45Bです。まぁ、見てくれからも判るように、ギブソンJ-45のコピーモデルで、本家のギブソンは長渕とか山崎まさよしとか拓郎とか著名な弾き語り系ミュージシャンがこぞって使っているので有名なんだが、ギブソンのギターの中でも、一番売れたギターです。ボディのサイドバックがマホガニーで、なので、音がちょっと柔らかい。コードストロークでジャカジャカ鳴らしながら唄を怒鳴ったりするのに最適です。で、K.ヤイリはご丁寧に、マーチンのコピーもギブソンのコピーも作っているのだが、J-45のコピーは今でも現行商品として人気で、税込定価115000円です。本家のギブソンは25万以上なので、半値です。
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さて、個人的関心だけで続けているこの「ギター」というジャンルなんだが、おいらの現在のお気に入りがコレです。ヤフオクで20500円で落札した1970年代の国産フォークギター。マツモクというメーカーのウエストンW-40です。入手した当初は音がこなれてなくてドンヨリしていたが、しばらく弾き込んでいたら、エージングが急速に進んで抜けが良くなった。低音がブンブン来ます。このマツモクというのは、
マツモク工業(まつもくこうぎょう)は長野県松本市に存在したミシンのキャビネットやギターなどを製造していた日本の株式会社。改称前は松本木工と称した。ミシンの製造を行っていたシンガー日鋼の子会社で、米国シンガー社と日本製鋼所の孫会社にあたる。
同社はもともとミシンのキャビネットの製造を行っていたが(シンガー日鋼の子会社となったのはそのため)、ミシンの構造の変化に伴い木材の需要が減少していったことから、ギターの製造をするようになった。
松本市にあった会社なんだが、ここと、同じく松本市のフジゲンの二社は、この時代、盛んにアメリカ製楽器のコピーモデルを作っていて、フジゲンなんぞは「ギブソン」や「フェンダー」の名前を日本で商標登録していた、なんていう話まであるw 中国人を笑えないですねw ところが、日本メーカーの作る楽器が出来が素晴らしいというので、やがてアメリカのメーカーから委託を受けて、正式にライセンス生産するようになったりするんだが、それはともかく。

マツモクは、やがてミシンもフォークギターも売れなくなると、親会社の意向で、赤字にはなってなかったのだが、会社を清算してしまう。なので、今では伝説のメーカーです。


こないだオークションで落札したジャンボです。ジャンボというのは、今は亡きギター工房で、田原楽器というところが作っていたギターです。この田原さんという人は、日本のアコースティックギター製造史上においてはずいぶん有名な人で、マーチンの研究家としても知られているそうで、なので当然、ジャンボもマーチン系です。このギターはヘッドの裏に「カワセ楽器」のギャランティー・シールが貼ってあり、このカワセ楽器というのもアコースティック・ギター史上では著名なところで、日本でもっとも早くからマーチンを売っていた店。ここのギャランティーという事は、カワセ楽器で売られた一本という事なんだが、同じメーカーの品物でも、カワセは特に出来の良いモノだけをセレクトして売っていたというので、中古市場では、このシールがあるとちょっとだけ値段が高かったりもするw

楽器は腐らない

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Eastman という会社のギターなんだが、会社そのものはアメリカなんだが、工場は中国です。中国製というと「安物」というイメージなんだが、ここのギターは安くない。おいらが買ったのはAC320Sというモデルなんだが、同型で色違いのAC320が、日本国内での販売価格73500円で、このあたりがEastmanのもっとも安いラインナップです。なんでそんなに高いのかというと、良い素材を使って、丁寧に作られているからで、写真でも細かい木目が確認できると思うんだが、それとともに木目とほぼ直角に、モアレみたいな模様が見えると思う。このモアレは、シトカスプルースの特別良い部分に出る模様で、普通のスプルースより硬いらしい。もちろん、サイドとバックも単板です。オール単板のギターとしては、これでも安い方です。

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