タイ裏技の旅の最近の記事

タイ裏技の旅 最終回

| コメント(3)

21042402.jpg

ブラトゥーナムの衣料品市場はそれより前から知っていたんだが、当初はデザインが駄目駄目で、ディズニーの海賊版とか、そんなんばっかだったんだが、それが次第にオリジナルのデザインに変わって行く。タイの衣料品輸出が急速に発展していく過程を、おいらは現場で見ていた。後進国の象徴とも言うべき「エスニック雑貨」からTシャツに扱い品目を変えたのは、それを見ていたからです。



第十一章 タイ人の生活を覗く


   雑踏の中で
     アジアの混沌、その正体


 ファッションという業界はタイ人に向いているのか、中国系だけでなく純粋なタイ人経営者も少なくない。自らの感性を武器に世界のマーケットで勝負......といったら大袈裟だが、それでも世界のバイヤーが毎日、行き来しているのだから、運良く彼らの目にとまれば世界に打って出られる。といっても、子供連れで避寒を兼ねてやってきたデンマーク人とか、いつも忙しく早口な韓国女とか、三人分くらい場所をとりそうな堂々たる体躯のアフリカのおばさんとか、そんな程度だが。現金と商品のひきかえ、それがあくまでも原則、輸出だ、輸入だといっても、信用状や海外送金の世界ではない。
 それでも、たまには出世物語がないわけじゃない。ほら、そこのジーパン屋。実は、さる有名ブランドの下請けだ。名前を出せば誰でも知っている、世界で商売するメーカー。中近東とアフリカ部門はこの店が扱っている。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg


この回と、もう一回でオシマイです。この頃のおいらは、ライカM6ないしはベッサに超広角付けて街をウロツキ歩いていた。電源スイッチのないカメラこそ至上で、首からぶら下げている限り、シャッターチャンスを逃さない。常時、シャッタースピードと絞りと距離は合わせておいて、自分の眼の視野もレンズに合わせるw それこそが街角スナップの極意で、もちろんファインダーは覗かない。まぁ、慣れるまでは広角ほど撮りやすい。レンズの焦点距離は、28mmまでがノーファインダーの限界です。28mmで撮って、プリントでトリミングすれば、いつもの35mmの画角になる。この頃からコシナがライカマウントの超広角を次々に出して、おいらもずいぶんお世話になったw


第十一章 タイ人の生活を覗く


   カメラを持って街を歩く
     道ばたで生きるタイ人たち


 ランナムの事務所から、カメラをさげて街に出る。街とのつきあいが深まるにつれ、使うレンズはどんどん広角になる。今、使っているのは画角百十度、とりあえず目の前にあるものはすべて写ってしまう超広角レンズだ。
 街を自分の考えに合わせて切り取ろうなんてのが不遜きわまりない考えだというのに、気がついた。だから、ファインダーすら覗かずにシャッターを押す。そこに在るモノを在るままに取り込む。
そんな手法がこの街にはふさわしい。
 事務所の隣は獣医さんだ。昼間はどこか別のところで仕事をし、夕方からここで開業する。獣医に限らずタイの医者はだいたいそのパターンだ。実によく働く。
 ここには二十歳くらいの男の使用人がいて、一日中掃除をしている。暇なのでウチの事務所の前も掃除してくれる。いい奴だ。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

おいらはよく「タイ人は陽焼けした中国人」「というんだが、2000年前には中国にいた連中が、戦乱の地を嫌って逃げてきて、タイ人になった。なので、基本的には同じ民族です。でも、。熱帯の陽に照らされて暮らしていると、だんだん脳味噌が蒸発してバカになる。19世紀になって潮州から大量に流入した華人たちも、現地のボーッとした女と一緒になると、やはりボーッとした子供しか出来ない。華人も三代目ともなると、アタマの中はすっかりタイ人です。漢字なんて、自分の名前しか書けないw


第十一章 タイ人の生活を覗く


   さすがの華人もタイ娘には沈没
     そして、逃げ足だけは早い男たち


 タイのみならず、東南アジアの中国人たちは最初は出稼ぎにやってきた。
 底辺の肉体労働から命がけで働き、わずかな資金を貯めると国から家族を呼び寄せて商売を始める。それがセオリーであり、シンガポールでもマレーシアでもビルマでも、そうやって独特の華人社会を造りあげてきた。
 バンコクでもヤワラートと呼ばれる中華街には、そうした典型的な華人社会が存在する。
 ところが地元のオンナにからめ取られて同化してしまうケースが、この国では多いのだ。
 相手が日本人だろうがアラビア人だろうが中国人だろうが、金さえ持っていれば差別はしないタイ娘、かくして出稼ぎ華人は故郷の女房のことなどすっかり忘れ、妾やら愛人やら、山ほど抱えて楽しい人生を送る事になるのだが、ひとつだけ計算が違ったのは、子孫がみんなタイ人になってしまったことだ。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

お金持ちで地位も高いオバサンに招待されて自宅に夕食行った事があるんだが、料理上手だったな。タイの「電電公社」みたいな半官半民の通信企業の役員やってる人で、家族は三人なんだが、ベンツを三台持っているw でも、普段は会社から支給されたホンダに乗っているw そういうクラスの人になると、料理は上手です。料理が上手でないと、お手伝いさんを使えない。他人様を使役するというのはそういうもんだw


 第十章 アジアで暮らしたい、アタシ


   料理の出来ない女たち
     金持ちは金持ちで大変だ


 いざ住もうと考えた時に面食らうことの多くは、生活という事の意味が、タイと日本では違う、というのもある。
 たとえばバンコクに住むタイ人は料理が出来ない。ごく金持ちか、ごく貧乏人だと料理を作れるのだが、普通のタイ人は屋台のものを買ってきてオシマイ。料理を作るのって、汚れるし、暑いし、面倒だし。
 すごくお金持ちだと、お手伝いさんに教えなきゃならないし、客を呼んで食事をもてなすこともある。必然的に自分も覚えなきゃならない。金持ちの奥さんは美人で料理が得意というのが、この国の常識だ。逆に、貧乏人は買い食いする金がないから自分で作ることになる。

タイ裏技の旅

| コメント(17)

21042402.jpg

タイでのおいら知人というのはロクなヤツがいないんだが、中にはマトモなのもいた。商船大学を出てゼネコンに勤務、ダイビングにハマってパタヤのダイビング・スクールに留学、特殊潜水の資格を取り、イギリスの保険会社の依頼で深度200mの仕事をしているというんだが、ついでにバンコクの4年制国立大学をマトモに卒業して国王から卒業証書も貰っている。ワンダイブ80万円とかいうギャラなので、ほぼ毎日、遊んでいるようなものだ。日本から中東までが縄張りで、タイには同レベルの潜水士は海軍にしかいないそうだ。まぁ、そんなのは例外中の例外で、在タイの邦人のほとんどは(以下略


 第十章 アジアで暮らしたい、アタシ


   天使の都に溜まる屑たち
     ポン引き、オカマ、男妾


 それでは実際の在留邦人の例をいくつか見てみよう。といってもさすがに私の知人、ロクなのはいないが。
 アメリカの名門大学卒業、でも今まで就職したことは一度もないという五十過ぎの男。世界を放浪する旅の末、バンコクにたどりついた。今の仕事は日本人相手のポン引き。並レベルの売春婦だと500バーツくらいなのだが、それを三倍、四倍の値段でタイ語のわからない観光客に斡旋する。もちろん紹介する女は自分で味見済みだが、味見では金を払わないというので、女たちにはひどく評判が悪い。
 就労許可なんかもちろん、ない。観光ビザの延長を繰り返し、たまにラオスとか行って書換え。日本にはめったに帰らない。そもそも日本に帰っても止まる部屋もないし。
 住んでいるのはプラトゥーナムの、水商売の女が多いアパートメント。家賃7000バーツ。女といっしょだが、はてさてタイに住んで十年、これは何人目の女だっけ......。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg




 第十章 アジアで暮らしたい、アタシ


   みんな不法就労?
     意外にむずかしいビザ取得

 もっともタイに住むのは楽じゃない。
 そもそも就労許可が簡単には取れないのだ。就労許可がなければ永住は出来ない。観光なら三ヶ月、ビザがおりるので、それを利用して出たり入ったりを繰り返すというパターンがほとんど。それで働いちゃいけないのだが、正式な許可なしに働いている日本人も数知れない。
 一般的な例でいえば、まず観光で来タイ、何度か訪れるうちに本格的にタイ語の勉強がしたくなり、でも発音がひどくむずかしくて独習が不可能なタイ語だ。やっぱり本場で勉強しなきゃ、とバンコクのタイ語学校に入学する。
 女の人って勉強好きだからね。私なんざいまだに試験の夢見てうなされる事あるもの。学校なんかまっぴらだ。
 でも、これで修学ビザなら取れる。で、勉強しながら卒業後の就職口を探すのだが、これがなかなかむずかしい。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

日本の、中国、東南アジア進出がうまく行かなくなった原因というのは、日本企業のサラリーマンの場合、東京本社ばかりを見ていて、自分が今いる土地に骨を埋めようという気持ちがなかったからで、しょせん「お客さま」なんですね。何しろあちこち転勤するんで、その国の言葉も覚えず、英語のできる現地人を雇って誤魔化す。いくら売る品物が良くても、商売の基本であるコミュニケーションが駄目なので、現地に定住した華人には勝てないw


 第十章 アジアで暮らしたい、アタシ

   ローカル・スタッフ
     日本人も現地採用


 ひところ香港で就職しようというのが若い女性のあいだで流行ったことがあった。
 バブルが過ぎて日本が景気悪くなり、逆に香港は返還前の異様な熱気に浮かされていた、そんな時期だ。
 卒業旅行なんてもんじゃなくても、学生時代から香港なんかしょっちゅう行ってた、とか、香港映画や香港ポップスのアイドルたちのファンだとか、元々そうなる素地は持ってた連中だろうけど、ツブれる前のヤオハンが、香港人も日本人も同じ条件で募集して評判になったこともある。
 能力が同じなら給料も同じ、って、当たり前なんだけどね。なんせ中国系のお姉ちゃんにはスゴイのがいるんだから。
 インターネットなんぞを利用して、妄想で脳味噌パンクしそうになったスケベ男に国際電話をかけさせてチャットして稼ぐ、という商売が流行りだが、その相手役に雇われる女が、この中国系。かかってくる電話は世界中からだ。
 アメリカ人が電話してくれば流暢な英語で応じ、フランス人ならフランス語、日本人なら日本語でお相手を勤めて、微塵も疑問をいだかせない、なんぞという強烈なレベルでのマルチリンギャルがいるのだ。英語ちょっとできまあす、広東語は勉強中、なんて日本の女子大生にありがちなそんな甘いもんじゃない。



タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

タイは割とゲリラには寛容な国で、かつて毛沢東主義者の共産ゲリラがいたんだが、国王が呼びかけて投降、許されて今では実業家になっている。国民党残党のゲリラたちも、今では定住してお茶を作っている。カチン族ゲリラのおっさんは、バンコクに妻子を置いて、時々会いに来る。奥さんは外国人相手に民族衣装を売る商売をやって、少なくともボルボに乗るほどは儲けている。一般的に言って、ゲリラというのはアタマも良く、金儲けも上手い。気を許したら命に関わる世界で生きてきた連中だ。抜け目のないニューカマーたちに囲まれて、根っからのタイ人たちは、警察官や軍人のような公務員になって、昼間からビールを飲んで遊んで暮らすのが理想w


第九章 幻のアジアン・ハイウェイ


 そして盲流は止まらない
     フレンドシップ・ハイウェイ


 神の双児が現われたというので、タイはその話題で持ちきりだ。
 CNNの画面でチラと見た時にはろくに聞いてなかったし、どう見たって小汚ない浮浪児だもの、泥棒小僧でも捕まったのかと思ったほどだ。それにしちゃ、ガキのくせに煙草吸ってるし、なんとチュアン首相みずから話しかけてるし、扱いが大袈裟だが。
 ところが、実は二人はカレン族のゲリラのリーダーで、手下を率いてタイ人だけでも六人を殺したという有名なお尋ね者だった。

タイ裏技の旅

| コメント(3)

21042402.jpg

ドイメーサロンで凍頂烏龍茶を作ってるという話は、おいら以外誰も書いてない。アジアフリークがドイメーサロンについて書くことはあっても、連中はお茶の事なんか詳しくない。お茶のフリークでも、ドイメーサロンなんて知られざる産地の事なんか知らない。おいらが初めて行った時には、まだインターネットとかなくて、短波無線で台湾と連絡を取り合っていた。彼らは中国国民党の残党で、有名なクンサーもお仲間ですw


第九章 幻のアジアン・ハイウェイ


ドイ・メーサロンの物語
     長すぎる戦後を生きた負け犬たち


 かくして北の国境を駆け足で紹介してきたわけだが、ここで隠れ里ドイ・メーサロンという小さな村を紹介しよう。
 中国が内乱のただ中にあった時代、負け戦が濃厚となった国民党・蒋介石は、軍艦にありったけの財宝を積んで台湾に逃れ、反攻の機をうかがうこととなる。そのため北京の故旧博物館には屑しかない、などと陰口をたたかれるのだが、その際、囮となって共産軍を引きつけつつ戦ったのが、雲南省に巣くっていたこの連中だ。
 あまたの犠牲を払いつつも、やっと任務に成功した彼ら。だが、気がついたら大陸に残され、台湾へ渡る機会を逸していた。
 ゴールデン・トライアングルという名が世界を震撼させる麻薬生産基地の代名詞となったのは、それからだ。阿片の製造には日本軍から国民党やCIAに至るまで、さまざまな組織がからんでいたのだが、戦いに疲れた残党たちはこの地でまっとうな生活を送る事を選ぶ。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

余談になるが、ネットゲリラで売っているメチャンタイ村のコーヒーというのは、このゴールデントライアングルの近くで作られている。ドイメーサロンという中国国民党ゲリラの作った村があって、そのすぐ隣の村です。タイの王母さまのプロジェクトで長年かかってやっと採算がとれるようになった事業で、おいらは現役で往来していた時分から見ていた。国民党残党は、アカ族を使ってお茶を作っている。高級茶で、ほぼ全量が台湾に輸出され、「台湾の凍頂烏龍茶」として売られているw 色々と興味深いところです。


第九章 幻のアジアン・ハイウェイ


 チェンライ周辺
     河の向こうに太古の歴史が


 さて、この原稿はタイ・ラオス・ビルマの国境がメコン河をはさんで接する、通称ゴールデン・トライアングルに滞在して書いている。ホテルの窓からはラオスもビルマも見えるのだが、こちら側がヨーロッパからの観光客で賑わっているのにラオスは鬱蒼たる密林が茂るばかりで、生活の気配すら感じられない。
 だが、もちろん人が住んでいないわけじゃないのだ。ボートを借りて対岸を覗いてみればわかる。電気も、舗装された道路もない土地に暮らす人々は、夜明けとともに起き、日暮れともなると水牛をともなって河で水浴びして一日を終える。
 太古の昔からの伝統的な暮らしが、そこにはあるのだ。

タイ裏技の旅

| コメント(3)

21042402.jpg

タイの、というか東南アジアの華人というのは、ほとんどが潮州から来たらしい。潮州というのは厦門アモイのちょっと下ですね。台湾南部の向かいに当たる。ベトナム戦争で米軍とともにアメリカに逃げた華僑が里帰りするというのでバンコク便に乗って、たまたまおいら飛行機で一緒になったんだが、バンコクでヤワラートに連れてってやったら、潮州仲間がいてすっかり盛り上がって、一緒にカラオケ行ってましたw そのベトナム華僑も出自は潮州だったのだ。


第九章 幻のアジアン・ハイウェイ

   国際都市バンコク
     街を彩る吹き溜まりのゴミたち


 バンコクが妙に居心地良く感じられる原因のひとつは、その人種的な流動性にあるだろう。
 もともと中国揚子江周辺に住んでいたといわれるタイ人たちは、戦乱の続く中国を嫌って、というか負けて追い出されるようにして、マラリアと疫病のはびこる、この猖獗の地に南下してきたと言われている。
 最初に都を築いたのがメコン河のほとりのチェンセン、更に南下してチェンライ、そしてスコータイにラムカムヘン大王が都を築くが、ビルマとの抗争もあってアユタヤに南下する。が、そのアユタヤもビルマに攻められて今のバンコクに至るという、考えてみれば負けっぱなしの情けない歴史ではある。

タイ裏技の旅

| コメント(2)

21042402.jpg

バンコクでおいらが巣食っていたのはイサーン系の食堂が多いところで、普段からイサーン料理は食い慣れていたんだが、初めてイサーンに行って、本物の言質の料理を食った時には驚いた。辛さのレベルが違う。まぁ、辛いものが好きな土地というのは、基本的に「貧しい」んです。少ないオカズで大量の白米を食べるために、唐辛子を大量に使う。


第八章  タイランド、南へ北へ


   あちこち行ってみよう
     クワイ河の秘密とは?


 バンコクはタイのほぼ中央に位置している。そこで今度は方角をかえて南に下ってみよう。
 タイ湾をはさんで西に行くか、東に行くか。西から下ると例のホアヒンを経てコ・サムイへの玄関口スラタニ、はたまたプーケット、ハジャイなどに至る。が、観光客はほとんど反対側のバタヤ方面に行ってしまうし、プーケットは飛行機で行った方が楽だ。そんなわけであまりポピュラーとはいえないルートだが、これは旧日本軍が銀輪きらめかせて南下しシンガポールを目指した由緒正しきマレー半島縦断路線。
 イスラム教徒が多いあたりでもある。そういえば日本軍の先導をつとめたマレーの虎ハリマオもイスラムに改宗した日本人だった。いやいや、昔話じゃない、今でも分離独立を狙うイスラム教徒過激派の巣窟であり、テロ事件も多い。
 ところで一般的にタイでは南部の人間は怒りっぽいと評判。言葉も早口で、やたら喧嘩っぱやいとか。そういえばナタを振りまわして男の子とでも平気で喧嘩するバイオレントな女子高生が知合いにいるけど、両親がこの南部出身だ。
 一方で北部、山の方に住んでいる人間はのんびりしていて底抜けのお人よしが多いとも言う。気候風土も影響しているのだろう。熱帯の高地というのは世界で一番、居心地のいい場所と言われているのだ。

タイ裏技の旅

| コメント(5)

21042402.jpg

タイで外国人が運転していると不慣れなので、すぐに警察に捕まる。タイ人だと200バーツも握らせてOKなんだが、日本人では500バーツ要求される。なので、事務所の女の子に免許取らせて運転させていたんだが、やっぱり時には捕まる。コイツがしたたかで、「アタシ学生だからおカネないの。50バーツにして」と値切っていたから驚いたw ちなみに彼女は暴走族アガリなので、運転は上手いw


第八章  タイランド、南へ北へ

   どこに行っても意外に道はいい
     平均時速百キロでぶっとばせ

 さて、話はベトナム戦争までさかのぼる。当時アメリカにはドミノ理論というのがあった。これは、ドミノ倒しのように小さな国が次々に共産化されて行くという危機意識で、ビルマもベトナムもラオスもカンボジアも、すべての周辺諸国が結局は社会主義国になってしまうのだから、アメリカの不安もまた現実のものではあったわけだ。
 そんな中でタイだけは王制がしっかりしていたせいもあって、比較的落ち着いていた。そして、アメリカはこのタイを拠点にベトナム戦争を戦ったのだ。
 消耗戦のあげく多くの人命と投資を投げ捨てて逃げた後、アメリカがタイに残したものは、何もパタヤのオカマとパッポンのゴーゴーバーだけではない。タイ全土を網羅する立派なコンクリート道路もそのひとつだ。
 事あらば二十四時間以内に戦車がどこにでも行けるように、米軍が道路を整備したのだ。
 たとえば、インドとかスリランカとかに行くと、植民地時代に英国が残した鉄道が今でも現役で活躍している姿を見られる。イギリス人はどこかを占領すると、まず鉄道を引き、競馬場とゴルフ場とホテルと、ちっぽけな郵便局を作ったのだ。スリランカのヌワラエリアという避暑地に行くと、すべてが当時のままセットで保存されていて、なんだか可愛らしい。
 一方、アメリカ軍はゴーゴーバーとコカコーラと道路を残した。どうもやることが優雅じゃないね。でも、おかげでタイの旅は楽だ。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

レンタカーの旅というのは散々やった。アジア雑貨屋の仕入れ旅です。帰りにはマイクロバスいっぱいの荷を積んで、往復5日間くらい。タイでは夜中に移動する人も多いんだが、夜中に飛ばすトラックがたいてい覚醒剤やってるので、おいらは陽が暮れてからは走らなかったw


第八章  タイランド、南へ北へ

   レンタカーで走ろう
     無料で運転手もついてます

 何をやるにも粋な奴というのはいるもので、名古屋在住の某氏、一時は京都に凝って週末のたびに夫婦で鴨川べりを散策などしていたのだが、そのために古い家を一軒、借りていたという。京の町屋といえば建築史でも民俗学上でも有名な存在だが本物の京情緒を味わうには、そこまでやらなきゃダメということなのか。
 そして、このオヤジさんが今、凝っているのがレンタカーを借りてタイを旅する、という行為である。もちろんこぎれいなコンドミニアムも借りてるんだけどね。
 海外旅行も回を重ねると、同じところに何度も通うようになってくる。いっそバリ島に別荘買っちゃおうか、とか、ハワイのコンドミニアムとか。結構そういう金持ちも多いようだが、例によってタイもその対象のひとつだ。
 が、東南アジアでは外国人は不動産を買えない。タイでも一部のコンドミニアムを除いて不動産は買えないし、労働許可がなければ車も、ピストルも買えない。まあピストルなんかなくても生きていけるが、必然的に車はタクシーやレンタカーということになる。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

下世話な紅灯の巷についておいらが詳しいのは、取材でウロウロしていたからで、まぁ、初心者には「グーレスホテルの地下」というのが有名だった。オンナが一杯いて、その中の古手婆ぁが、誰かが入ってくるとジロッと顔を見て、「日本語喋る女」とか「アラビア語喋る女」とか見繕って連れてくるw 売春窟ではない、単なるカフェですw ここでアラビア語女を連れ出して色々と話を聞いたら、「アラブ人はケチで、三人組に話しかけられて100ドルと言ったら、一人30ドルずつ出して3回ずつヤッて、最後の10ドルを誰が出すかで喧嘩が始まった」というんだから、まぁ、世の中は広いw なんでそんなアラブ人を専門に相手する娼婦がいるのか不思議ではあるw


第七章  夜のシャム猫ものがたり

   天国と地獄の共存する街
     女という名のビジネス


 さて、タニヤの高級クラブから場末のゴーゴーバーに至るまでには、いや、もっと上にも、もっと下にも、無数の階層の水商売が存在する。
 上といえば現地のお金持ち相手の会員制クラブ。それも入会金百万円なんてのがある。これでジョニ黒が二十本つくっていうんだけど、なんか高いんだか安いんだか、わかんないな。
 下といえばナナプラザの近くに素人娘の集まるハントバーがある。年金暮らしのアメリカの傷痍軍人がお得意さま、なんていう店で、車椅子で女を買いに来た爺さまや、どう見たって還暦は過ぎていそうな婆さまなんぞが、一夜のアバンチュールを求めて店内にたむろしている。が、そんなのはまだマシ。下には下があるもんで、その店にすら入れない文無しの少女が、ハントバーの入口にはうろうろしているのだ。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

ゴーゴーバーでもナナプラザとかソイカウボーイとかは場末で、それだけに面白い話もある。噂ではソイカウボーイの有名店のオーナーがオランダ人で、香港とかあちこちに売春窟を持っていて、女の子を輸出しているとか、中国から戸籍のない娘を買ってくるオバサンとバッタリナナプラザ近くの道で出くわしたりとか、それにしてもなんでおいらはそんなオバチャンと知り合いなのかw まぁ、ウロウロしてると、「それ以上知ったら命に関わる」ような話も聞きますw



第七章  夜のシャム猫ものがたり


   下には下がある
     天使の都の悪所めぐり


 さて、私の座右の銘は「下には下がある」だ。
 その意味ではバンコクほど、限りなく下が存在する街もないだろう。通称「天使の都」と呼ばれるこの街には、恐ろしく安い女も存在する。
 エイズ感染率100%近いと評判の、中華街の立ちんぼ娼婦。国境地帯で買いつけたまだ幼さの残る中国娘を監禁して働かせる売春宿。まあ、我々日本人がこういう女にめぐり合うチャンスはなかろうが。
 手っ取り早くそうした地獄を見物したければ、スクンビットのナナプラザへ行こう。
 ここはバンコク名物のひとつであるゴーゴーバーが密集しているところだ。ビキニの女がカウンターの上で行儀悪く踊って客を誘うという、白人が好むスタイルの飲み屋。
 パッポンのそれが有名だが、ナナプラザははっきり言って格が落ちる。いや、落ちるどころじゃない、パッポンでは通用しなくなったオバサンと、ブスと、未成年者の巣だ。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

日本人相手のカラオケバーというのがタニヤにはいっぱいあって、といってもおいらがバンコクに巣食っていた頃には既にスクムビットに客を奪われてパッとしなかったんだが、夜は暇なので毎晩、飲みに行っていた。ボトルが入ってりゃ3000円で飲める。オンナを口説く気はないので、地味な娘をオキニということにして、毎晩500バーツずつチップをやっていたら、「チップを貯めて実家で水牛を買ったら、その水牛が妊娠していて、さらに儲かった」と喜んでいた。おいらは彼女に「水牛娘」と名前をつけたw 多分、田舎に子供がいるんだろうね。


第七章  夜のシャム猫ものがたり


   裏から見たタニヤ
     高級クラブの経済学


 さて、バンコクというのはおそらく世界で一番、水商売が盛んな街だ。直接、売春を行なっているところもあれば、落ちそうで落ちない、色気が売り物でかなりの手間ひまが要求されるところまで、それこそピンからキリまで限りない。
 そんな中でも、タニヤの日本人クラブといえば最高峰に位置する存在である。
 その理由。......日本人はお行儀がいい。すぐに抱きたがる無粋なタイ人や白人と違い、とりあえず酒飲んで歌って満足してくれるので楽。
 もちろんタニヤにも連れ出し可の店もある。カラオケクラブの体裁を整えつつも、実態は売春が本業。相場は二千バーツ。気に入った女の子を近所のラブホテルに連れて行くというシステムだ。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

バンコクに巣食っていた時期もあるんだが、いわゆる「邦人社会」とはほとんど無縁で、日本人向けのカラオケバーに行くのも1人、つるんで飲むのは好きじゃない。とはいえ、一度だけ欲求不満の在留邦人妻と飲んだ事があって、あまりの毒気に辟易としてしまった。その内容はここに書いた通りだが、まぁ、誘えば浮気にも応じたかもしれんが、そんな欲求不満妻とセックスしても面白くない。そこはバンコクだ、もっとマシな女がいくらでもいるw


第七章  夜のシャム猫ものがたり

   駐在員を待ち受ける甘い罠
     クラブ通いはビジネスマンの勲章?


 バンコクに駐在すると離婚率が高い、という噂が日本人ビジネスマンのあいだで囁かれている。で、その一方の敵役であるのが、今回の、夜のシャム猫たちである。
 ところで意外にその実態が知られていないのだが、海外駐在員の家族の生活というのはけっこう悲惨なものがある。
 一流の商社やメーカーの駐在員の女房といったら、ほとんどが亭主に負けず劣らずの、高い知性と教養を誇る奥さま。日本であれば黙って家庭を守っているような女ではないのだが、ここはバンコク。あいにくと労働許可を持たない奥さまは何も出来ないんですねえ、これが。
 パートにも出られず、友人もおらず、住むのは会社が手配しただだっ広い高級コンドミニアム、お手伝いさんが食事の支度から掃除、洗濯までぜんぶやってくれる。
 これで奥さまがアジアの歴史風土に限りない愛着を持ってたり、スラムの子供を救おうなんて野望でも持っていてくれればメデタシメデタシだが、世の中、そうはうまく行かない。
「いつんなったらヨーロッパに赴任できるのよお、もう、こんなとこウンザリ」

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

メーサイの国境密輸の話なんだが、おいらはアジア雑貨屋当時、ビルマで作っている「和紙」を密輸で仕入れていたw メーサイの国境というのはキャバ嬢の股ぐらのようにしょっちゅう、開いたり閉じたりしているんだが、閉じていても、和紙は入ってくる。夜中に徒歩で河を渡って担いでくる。税関の役人には賄賂で済む。アジアの国境なんてそんなもんです。


第六章  真っ赤なでっかい、ルビー


   いい物は都会に集まる
     バンコクで買えるビルマ・ルビー


 翡翠のくりぬきの指輪がわずか数十円で買えるメソッドなんて国境の街もある。ここにも河に橋がかかっていて、近所には例のカレン族のキャンプもあったりする。
 以前行った時には、タイ人スタッフが「タイ語が通じない」と驚いていたが、つまりそういう土地です。逃げてきた中国系、逃げてきたムスリム、逃げてきた少数民族など負け犬たちが、密輸をなりわいとして生活している。
 また、スリーパゴダパスからビルマに抜ける拠点であるカンチャナブリもサファイアのいいのが採れるし、宝石取引が盛んだ。
 どうでもいいような話になるが、ここの名物はクワイ河に浮かぶいかだの上に作られたバラック造りのコテージで、バンコクから訪れたカップルが中にこもってなんかやってる。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

メーサイの国境密輸の話なんだが、おいらはアジア雑貨屋当時、ビルマで作っている「和紙」を密輸で仕入れていたw メーサイの国境というのはキャバ嬢の股ぐらのようにしょっちゅう、開いたり閉じたりしているんだが、閉じていても、和紙は入ってくる。夜中に徒歩で河を渡って担いでくる。税関の役人には賄賂で済む。アジアの国境なんてそんなもんです。


第六章  真っ赤なでっかい、ルビー

   国境へ行こう
     タイ人のいない土地へ


 正直言ってただ石を買うだけならバンコクで探したほうがマシなことも多いのだけど、ここはやっぱり国境まで行くしかない。
 そうお考えのあなたに、ちっとばかしガイドっぽいことも書いてみようか。遠くに行けば安くていい石が買えるという保証はないのだが。
 ビルマから入ってくる石には、主にルビーと翡翠とがある。翡翠は、いわゆる台湾翡翠と呼ばれるネフタイトではなく、高価なジェードだ。これはカチン族の住むカチン州で採れる。そして、ルビーは説明してきたようにカレン族が担当。
 チェンマイやチェンライの観光を兼ねて、メーサイというのはどうだろう。ここは国境観光で有名なところで、近郊では阿片の栽培で悪名高い黄金の三角地帯、ゴールデントライアングルとか、国民党の残党でこないだまで武装して短波無線で台湾と暗号通信していた連中の村とか、そういう怪しい観光がたっぷり楽しめる。
 なんかヤバそう? いや、そんなことはない。多分ね。ここはいわば秘境、地の果て、文化果つる処、というのが売り物なんだから。誰がそんなところに行くのかっていうと、物好きなフランスの年金生活者とか。
 月々積み立てた資金で、地の果てまで旅行できますというのが売りの旅行クラブってやつが欧米では流行りらしくて、人の良さそうなヨーロッパ人が観光バスで団体旅行している。さいはての王者見学一週間コースとかかな?

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

ビルマには「カレン州」とカチン州」があって、カレン族とカチン族が住んでいる。いまだに中央政府の力が及ばない土地で、最近のNEWSでも「政府軍が爆撃した」というんだが、ちゃんと実効支配している地域を爆撃する必要はないわけで、そもそもが自治区みたいなもんです。彼らはゲリラ戦を続けるくらいの軍事力は持っていて、その費用は宝石によって賄われる。カレン州ではルビーが採れ、カチン州では翡翠が採れる。どちらも世界一の上物です。これが香港やパリの宝石やに並ぶまでには、何人ものバイヤーが介在する。いわゆる「宝石の運び屋」というのは形式的にはバイヤーで、自分でカネ払って、買って運ぶんですね。宝石商売にはトラブルがつきもので、そういうカタチにしないと、トラブルが起きた時に責任の所在で揉める。何が起きても自己責任w スポンサーがいたとしても、「スポンサーから借りたカネで石を買って運んで、それを売る」というカタチになる。そういうヤツは何人か知っているが、意外にもネパール人が多かったりする。


第六章  真っ赤なでっかい、ルビー

宝石はゲリラの資金源
     密輸ルートを解明する


「労働許可の更新に行くんだよ」と知人のカメラマンが理由を明かしたのは、いつのことだったか。年に一度、必ず彼がタイに行くのには、そんな理由があったのだ。
「一度失効すると、なかなか取れないからね」
 そう、日本だけじゃない、あの国でも正式にワークパーミットを取得するのはむずかしいのだ。それにしてもなんで、奴がタイの労働許可を持ってるんだ?
 普段はレースクイーンのお尻なんぞ追いかけてる売れない中年カメラマンが何故、タイ語がペラペラで労働許可なんぞ持っているのか。
「ルビーの運び屋やってたんだよ」
 あっけなく彼は言い放った。
 若くしてベトナム戦争に従軍したカメラマンだった彼は、本人の言葉によれば、キャバレーで飲んだくれて北ベトナム軍のサイゴン侵攻という決定的瞬間を撮り逃がし、その後バンコクの宝石屋に拾われてルビーの運び屋になる。
「あちこち検問があるからね。日本人の方がかえっていいんだ。タイ人だと警官に賄賂ばかり要求されるから」

タイ裏技の旅

| コメント(3)

21042402.jpg

ピジョンブラッドという小説を書くために、国境の町とかバンコクとか、ひたすら歩きまわって色々と見て歩いた。50万ほどの石を買ったりした。日本でもピジョンブラッドを扱う数少ない宝石屋に見せたら、「台にセッティングしてデパート価格が500万の石だ」と言われたんだが、こういう石は台だけでも100万くらいする。ヴァンクリーフ風の100万の台に入れました。まぁ、そんなんじゃなくても、ピンクの不透明なカボッションだったらサンデーマーケットで1万円。キレイで可愛くていいよw


第六章  真っ赤なでっかい、ルビー

   宝石屋商売往来
     カモネギさん、いらっしゃあい


 何もサンデー・マーケットなんて怪しげなところで買わなくたって、バンコクなら宝石屋はいくらもある。
 まず、普通のツアー観光でカモネギさんが連れて行かれるのが、繁華街ではなく、ちょっとした郊外だったりする駐車場付きの店だ。この種の店の特徴としては、
   ガイドが連れて行く。
   ハンドバックなども売っている。
   日本語をしゃべるお姉さんがいる。
   大きな店が多い。
   やたら保証書を出したがる。
 などがあげられる。ツアーでなくても、バンコクでタクシーやサムロに乗ると連れてかれる事も多いので、ご存知の方もいるかも。
 何も知らない観光客相手だけに、暴利を貪っていることではナンバーワン。うっかりこんな場所に連れ込まれたら、貧乏人を装って冷たいお茶でもゆっくり飲んで、誰か騙されて相手が満足してくれるまでジックリ待つしかない。
 ちなみにルビーってやつは日本では鑑定基準がきびしくて、タイでルビーと呼ぶ石も、日本でちゃんとした鑑定に出すとピンクサファイアになってしまうケースが多い。保証書なんてのも、あくまでもその店の保証書にしか過ぎないから、何の価値もない。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

自分で身につける趣味はないんだが宝石が好きで、スリランカでもボルネオでもタイでも折りに触れ、ちっこいのだけど買ってみた。産地で買うと、確かに安い。毎日、宝石ばかり見て歩いていると、それなりに品定めできるようになる。アクセサリーに加工した物ではなく、裸石ばかり見せろと要求していると、相手が勝手に商売人だと思ってくれるw 東南アジアでは、特に「ビルマのピジョンブラッド」が好きだ。


第六章  真っ赤なでっかい、ルビー

   ピジョン・ブラッド
     世界一、幻のルビーはどこにある


 商売上手なユダヤ人の謀略によって、世界一の宝石はダイヤであるという幻想が広がってしまったが、真実というのは違う。世界一はルビーだ。希少性、美しさ、どれをとっても、ルビーは宝石の女王そのもの。ダイヤがルビーより優れているのは、その硬さだけだと言ってもいい。
 といっても、デパートのショーウインドーにある腐ったような色のルビーしか知らない日本人には理解できないことかも知れないが。
「トラート行ってたんだよ」
 ネパール人の宝石商がよくそう言っていたのは、まだ殺人鬼ポルポトが健在だった頃のことだ。日本人バイヤーに銀製品を売るのがなりわいの彼だが、店は弟にまかせっぱなし。日々、インドだビルマだとブローカー稼業とついでに女漁りに精を出している。
 トラートというのは、パタヤから海岸沿いに車を走らせてカンボジア国境近く、もともとあたりで宝石が採れることもあって、その集散地だ。そこでのルビー取引が活発になってるという。
「ポルポトだろ?」

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

バンコクから近いリゾートというと何たってパタヤが有名なんだが、オイラも何度か行ったんだが、売春婦だらけで、騒々しくて、オカマが多くて、パッポンと変わらねーじゃねーか、という場所です。その点、同じくらいの距離だが、ホアヒンは王室のリゾートで、田舎だけど下品な感じがなくてヨロシイ。外国人観光客もそんなに多くない。難を言えば「遊ぶところがない」のだが、ゴーゴーバーとか売春宿だったらバンコクにいくらでもある。我々がリゾートに何を求めるかというと、「何もない」を求めるわけで、それを森進一は「襟裳の春は何もない春ですぅー」と歌った。


第五章  椰子の木茂る、南の島へ

 海を見ながら海鮮料理
     水上レストランと夜の市場


 長旅の疲れを癒そうと(?)昼寝をしているうちにホールタイランドハンディクラフトアンドスーベニールカタログ本に燃える若者たちは暑さをものともせずに一眼レフ下げて取材に。
 こちらは目覚めてベランダに出たものの、いつまでも沖のタイ海軍を眺めていてもしょうがない。散歩に出る。
 南の国らしく、ツバメの巣のデザートを売る露店などがある。この海ツバメの巣というのは、もっと南のハジャイ近辺で採れるのだ。
 裏通りのカフェでひと休み。このあたり、観光地の常として外人相手のささやかなオープン・カフェが多い。チェンマイのロイクロー通りにも多分パチモンのハードロック・カフェがあったし。......あれ、またパチモンのハードロックカフェだよ、なんて思いながら道端に置かれた椅子に腰をおろし、あらためて看板をみあげれば、そこにはハードコック・カフェと書いてあるのだった。
 このあたりの飲み屋は、元はリゾートで訪れた白人が経営する店が多い。どこもあけっぴろげのオープン・カフェで、白人のおっさんがカウンターの中でグラスを洗っていたりする。横浜に住んでいた頃を思い出してちょっと懐かしかったりする景色だ。
 さて、夕食はもちろんシーフード・レストランということになる。通りには海鮮料理の店がいくらでも並んでいるが、選ぶのにはちょっとばかり神経を使わされる。
「いいかい、こうやって店の前に材料が並んでいるだろ?」と、先輩づらして説明する。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

パタヤは下品で騒々しいので嫌いで、ホアヒンばかり行っていた。適度に静かで良い街です。ビーチでソムタム肴にビールを飲むのが至福。夜は当然シーフード。熱帯では、魚はあまり美味しくない。エビ・カニ、あとは貝類。まぁ、一番美味しいのはビールだけどw


第五章  椰子の木茂る、南の島へ

   王室ヨット倶楽部の町ホアヒン
     とってもトロピカルでコロニアル


 アジアだったらどこに行ってもコロニアルでトロピカルでアンティークなホテルがある。シンガポールのラッフルズ、サイゴンのマジェスティック、あと、なんだっけ? そんなとこ泊まったことないんで話が続かないが。そうそう、日本にだってあるぞ。帝国ホテルは建て替えられてしまったが、箱根富士屋ホテルとか。
 一番すごいのはスリランカだ。コロンボのごく少数の近代的ホテルを除いては、ほとんどがコロニアルでトロピカル。しかもたまらなくアンティークだ。イギリスが占領する前の、大航海時代のオランダが建てたビルまで現役で使われている。さすがにこれはホテルではないが。
 またまた純真な憧れをいだく旅行者たちに水をさすような事を言ってもうしわけないが、あいにくとタイにはその種のホテルはない。有名なオリエンタル・ホテルにしても近代的を絵に描いたような建物だ。
 その、唯一の例外とも言えるのがホアヒンのソフィテル・セントラル。わざわざ泊まりに行くツアーが日本からも出ているほどで、広い敷地には本物の象とおなじサイズに刈り込まれたトーピアリが配置され、天井の高いゆったりした造りはコロニアルの香りを今に伝えている。

タイ裏技の旅

| コメント(6)

21042402.jpg

パタヤは下品で騒々しいので嫌いで、ホアヒンばかり行っていた。適度に静かで良い街です。ビーチでソムタム肴にビールを飲むのが至福。夜は当然シーフード。熱帯では、魚はあまり美味しくない。エビ・カニ、あとは貝類。まぁ、一番美味しいのはビールだけどw


第五章  椰子の木茂る、南の島へ

   リゾートへの道
     一杯のビールを美味しく飲むための旅


 南の島へ行きたい......なんてのは、誰しも考えがちなことではある。文庫本一冊を手にデッキチェアーに身をゆだねて、うつらうつらとけだるい午後を過ごし、何も考えずに数日を過ごす。
 そんな考えに取憑かれたらもう、まるでそれだけが人生の特効薬みたいな気分になるものだ。事業の資金繰りも、別れられずに手を焼いている女とのトラブルも、出来の悪い子供の学校のことも、戻るころにはすべて解決していそうな、そんな気分に憑かれてしまう。実際には、そんなうまい話があるわけないのだが。
 けど、良く考えてみたら俺って旅行、嫌いだったぞ。......なんて、旅に関する書籍をしたためようともあろう者が吐くセリフじゃないような気もするが、何も旅の好きな人間だけが旅をするわけじゃない。
 椰子の木茂る南のビーチでのんびりと休日を過ごしたい。......これは、いわば文明人の永遠の憧れというものだろう。
 ベネトンの広告で死刑囚が出てきて、「ここを出られたら? そうさな、女房と南の島に行って、のんびりと過ごすさ」なんてヘラヘラ答えていたが、考えるだけだったら死刑囚だろうが、ワーカホリックのジャパニだろうが、等しく権利は持っている。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

輸入禁止の日本の食材が何でも揃う、不思議な居酒屋、という話題が出てくるんだが、その種明かしをすると、「後藤組長はJALの筆頭個人株主だった」という事実があって、後藤組傘下の運び屋が毎日、成田-バンコクを往復していた。おいら、飛行機で隣席した事がある。手荷物で250kg運ぶそうですw タイ娘にハマった年寄りの老後のアルバイトw ヤクザからカネ借りると、そういう仕事をやらされる。まぁ、覚醒剤の運び屋じゃないだけマシかw


第四章  タイで贅沢を極める


   食い倒れの街の、究極の贅沢
     中華料理はお勧めできます

 贅沢をすると言っても宿にはあまり期待できないというのは、わかってもらえただろうか。まあ地元の人はホテルには泊まらないからしょうがない。けど食事はどうだ? なんたってバンコクは大阪と並び称される食い倒れの街だ。
 世界で一番おいしい、と評する人もいるほどのタイ料理。そこで、無邪気な観光客に人気なのが宮廷料理とか王宮料理とか称する店だ。似たような存在としてチェンマイのカントーク・ディナーというのもある。
 こう言っちゃなんだが、おいしくない。はっきり言ってまずい。その理由ははっきりしていて、タイ料理特有の辛さに慣れない客のために香辛料を押さえているからだ。
 日本人には日本人なりの味覚があり、欧米人には欧米人なりの味覚がある。最近では日本でもエスニック料理ブームで辛いものに抵抗がないようだが、欧米人は辛いモノが食べられない人が多いのだ。そこで、世界各地からの観光客を相手にする王宮料理の店では、必然的に香辛料を減らすこととなる。結果、どこか間の抜けた不思議な食い物ができあがってしまうわけだ。
 辛いものが苦手とか、保守的な味覚の持ち主には、むしろ中華料理を勧めたい。バンコクの中華料理は安くておいしいのだ。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg

パッポンのJAZZパーでウェイトレスやってた女子大生を連れてオリエンタルホテルでお茶した事があるんだが、割と素人っぽい娘だったためか、特に拒否られる事もなく、ちゃんと丁寧に対応してくれました。あの娘はどこに連れて行っても恥ずかしくない容姿と雰囲気だった。ゴーゴーバーの娘なんて、ひと目で判別つくので、まともなホテルとか連れて行けないw ただ、美人を連れて歩くと、街ナカの安レストランでオカマのウェイトレスが嫉妬に狂ってイジワルされるw


第四章  タイで贅沢を極める


   ホテルの噂あれこれ
     開業したての高級ホテルが狙いめ


 オリエンタルといえば知らぬ者はない、バンコク一、それどころかビジネスマンのためのホテルランキングで何度も世界一になったとの触れ込みの一流ホテルだ。
 どんなチンケなガイドブックにもそう書いてあるのだが、最近、その評判がえらく悪い。
 この原稿を書いている最中にも読者からタレコミのファクスが届いている。ティーラウンジでお茶を飲んだら料金を二重取りされた、というトラブルで、さすが日本のおばさんは元気がいい、現地の観光局からオリエンタルの日本支局まで巻き込んで大騒ぎの末、金を取り戻した。まだ謝り方が足りないって怒ってるけどね。
 もともとオリエンタルはお高くとまっていることでは有名で、短パンで入場を断られるなんてのは今に始まったことじゃない。「だって白人のおっさんは短パンで入ってった」というあなた、あれは宿泊客なんです。
 玄関で断られるのは短パンばかりじゃない。タイ人も断られる。外人租界だから、飲み屋のネーチャンみたいな得体の知れないタイ女とか、観光客を食い物にしてやろうという詐欺師みたいのが出入りするのを嫌がるのだ。
 困るのは、日本人はタイ人と区別がつかない、ってこと。特に白人にしてみれば。だから、あまり日本人が増えると白人にとっては居心地が悪く感じられる。ずるがしこそうな顔してニヤニヤ笑って、寄ってたかって騙そうとしてる......と見えるんだろう。
 そんなわけで差別され、嫌われている日本人だが、もともと宣伝がうまいだけでたいしたホテルじゃないんだから騒ぐことはない。

タイ裏技の旅

| コメント(0)

21042402.jpg




第四章  タイで贅沢を極める

   ハイソが身につかない国
     王室御用達ディスコに行けば


 まず小咄から始めよう。ある男が死んで、家族が葬儀屋と打ち合わせをしていた。
「上・中・下と、三種類ありますが、いかがなさいましょう」と葬儀屋。
「で、中身はどう違うんですか?」
「ここだけの話ですが」と声をひそめる葬儀屋。
「実はおんなじなんです。値段はお客さまのお支払い能力に合わせて選んでいただけるようになっております」
 と、そんなわけでこの章では中身はたいして変わらなくてもお金を使いたくてたまらない読者のために、タイで贅沢を極める、という話をしてみようと思う。この資本主義社会が潤滑に回転するためには、そういう人間が欠かせないのだから。私の座右の銘は『下には下がある』だけど、贅沢を知らないわけじゃない。
 こう見えても、ヨーガンレールのシルクのワンピース着た美女を伴って王室御用達のディスコ、ダイアナにだって行ったこともあるのだ。泊まっていたのも、この街屈指のホテル、シャングリラの、しかもスイート。ベッドは四畳半くらいあるし、風呂場はもっと広い。ホントはオリエンタルに泊まりたかったんだけどね。現地の旅行社では手配できなかったのだ。

タイ裏技の旅

| コメント(3)

21042402.jpg

タイからシルク生地を輸入して税関で引っかかり、わざわざ通産省まで出向いて、役人相手に3時間粘って、相手が根負けするまでまくし立てて、出ないはずの輸入許可を出させた事があるんだが、田中角栄が大臣だったころ、韓国から小千谷縮の偽物が入ってくるのを防止するために作られた法律だそうで。輸入商売というのは、あちこちにそういう罠があって、厄介だ。ちなみに「シルク生地」だと輸入禁止だが、シルク製品は輸入できるので、実はザル法ですw



第三章  土産物を越えた土産物を探す


   街を歩けばいろいろあるぞ
     仕立屋で服を作らせるとか

 ローズガーデンなどの観光地では、機織りのようすを実演してたりするけど、実のところイサーンを除くタイではもう、機織りなんてあんまりやってないのだ。むしろラオスあたりで盛んに織られている。
 種類もまた豊富で、目の積んだ細かい模様の生地もあるし、ざっくりしたガーゼみたいのもある。目の粗いシルクも普段着にはいいものだったりするし、スカーフにするにも安くて惜しげがなくていい。もちろんお土産にもね。
 またタオルみたいに厚いシルクもある。そんなショールも冬にはいいかも。シルクの取引は目方が基本だから、ちょっと値段は高いが。
 ラオスやイサーンの村では、どの家の軒下にも機織り機があってぱたぱた織っている。現地の人の言葉によれば「高級品は若い女の子が織る」とのこと。年寄りは目が遠いので、普段着の木綿なんぞを織っている。日本のように消えかかった伝統ではないのが嬉しい。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

ここで書いているシルクというのは、「クメールシルク」と呼んで、主にカンボジアに近い方面で生産されているんだが、良いものは次第に少なくなる。西洋人でも日本人でも、この布地に魅せられたバイヤーやらファッション関係者が現地入りしてせっせと買い漁っていたんだが、洋の東西を問わず、金持ちのオバサンには「布地の価値」が判る人が多くて、人気です。おいらもアジア雑貨屋やってて、何百枚売ったか、数え切れない。



第三章  土産物を越えた土産物を探す

   タイシルクの秘密
     東南アジアの大島紬


 ジーンズが二本とTシャツが五、六枚あれば生きて行ける......なんて女はあんまりいない。
 女が女である以上、女は永遠に服に関心をいだく動物だろうし、服の基本は布地。そこでタイシルクだ。
 タイシルクといえばジム・トンブソンだが、別に奴がシルクを発明したわけじゃない。もっと古く、明治時代に日本人が養蚕の技術指導に訪れたという記録もある。
 今ではシルクに限らず綿製品についてもタイは巨大な輸出国なのだが、なんといっても高級品といえば絹。アンティークな布や、高級な手織の布を手に入れたいという人も多いだろう。
 ジム・トンブソンが無地、あるいはプリントで、派手めの色使いなのに対して、伝統的なものはマットミーと呼ばれる手織りの絣だ。これは昔からお祭りの日などに身につけるハレの衣装として作られてきた。今でも主に東北部やラオスなどで織られている。
 インドネシアのイカットと似たような存在だが、あちらは分厚いコットン、こちらは薄くて柔らかな絹だ。しなやかな肌触りに惚れ込んで、これで洋服を仕立てよう、なんて考える外国人も多いのだが、これには秘密がある。
 シルクが柔らかい、というのは幻想なのだ。

タイ裏技の旅

| コメント(1)

21042402.jpg

タイやスリランカで古い仏像を買った事は何度もあって、様々なテクニックを駆使してなんとか持ち帰ったんだが、骨董品というのは外国人が持ち出すのはどこの国でも厳禁で、日本だけは例外的に自由なんだが、中国なんかも厳しいね。漢時代の明器(墓の副葬品)を日本で買ったことがあるんだが、トラック一台分くらいの大量の明器が、どれも数万円だった。なんでも本土から香港に密輸されたのだそうで、盗掘、密輸でひと財産作ったヤツがいるらしいw もっとも、それは一度きりで、その後は見掛けない。「ああ、アレね、捕まったよ。死刑になった」というんだが、その後も何年もかかって、その時の品物が市場に在庫として残っていた。それが全部売れたくらいの時期になると、死刑覚悟でまた盗掘するヤツとか出てくるんだろうw



第三章  土産物を越えた土産物を探す

   プロの外交官のテクニック
     仏像は完全持出し禁止なのだ


 タイの土産といえばジム・トンブソンのタイシルク、それに踊り子の安っぽい人形とか、金襴緞子みたいな模様のベンジャロン焼きとか。一度でもタイに行ったことがあれば、買ったかどうかは別にして、すぐに思い浮かぶものがいくつか、あるだろう。
 けど、時代は本物志向だ。なんて言うと今までは偽物志向だったのかなんて声が聞こえてきそうだが、それはともかく。
 アメリカ人の趣味に合わせて作られたジム・トンブソンの製品や、日本の陶器会社『伊勢久』が日本の技術で作っている精密そのもののベンジャロンではなく、もっと本当の伝統に根ざした、素朴で趣味のいい土産物が欲しい。......そう考える人も多いだろう。
 そこで、ここでは一つの例をあげて話を始めよう。海外に滞在することのプロ、外交官だ。

タイ裏技の旅

| コメント(3)

21042402.jpg

タイ料理の代表でもあるんだが、ソムタム。未熟な青パパイヤのサラダなんだが、塩漬けの沢蟹を使うんだよね。それが寄生虫がーとか言って、日本人どころかタイ人でも食べない人がいて、干しエビで代用したりするんだが、明らかに沢蟹の方が美味しい。まぁ、塩漬けだから大丈夫だろうというので、おいらは数え切れないほど食ったw とりあえず寄生虫は持ってないようだw




第二章  食いしん坊のためのタイ料理入門

   ソウルフード、ソムタム
     美容に効くダイエット食?

 タイ料理も行き着くところまで行き着くと屋台メシに至る、というのはわかってもらえただろうか。だが、屋台の食べ物にも、もっとディープな世界が存在するのだ。
 それは、ソムタム! 青パパイヤのサラダと言ってしまえば身も蓋もないのだが、それ以上に深い意味を持つ、イサーンの魂とでも形容できそうな食べ物なのだ。
 イサーンはタイ東北地方を指す。
 かつて、日本でも東北というのが出稼ぎ、貧しさ、生活の苦しさ、......そうしたものの代名詞だった時代があったが、タイの東北部も同じ。しかも現在進行形の世界だ。
 ここでちょっと、食い物を離れてハニー・シーイサーンという歌手の話をしよう。
 輝けるイサーンの祥瑞......という意味の芸名を持つ彼女は、イサーン地方の民謡モーラムをベースにした歌謡曲の歌手だった。モーラムは、日本人が聞いたら『追分』にしか聞こえない類の音楽で、農閑期のお祭りなどで演奏されてきた。
 けれど、のどかな農村の生活は近代資本主義の流入によって崩壊し、イサーンの地で手に入らない唯一の物、『カネ』を求めて人々はバンコクに殺到する。
 サムロの運転手、夜の女、建築現場、道路工事、......およそ下積みと呼ばれるすべての仕事にイサーンの住民たちは従事し、故郷を想いつつ、華やかな都会の隅っこのゴミ溜めのようなスラムでささやかな未来を夢見て小銭を溜め込む。
 そんなイサーン出身の人々のために出てきたのが、歌謡モーラムだ。農村の民謡を都会の歌謡曲風にソフィスティケートさせた、新しい音楽。
 ハニー・シーイサーンはその代表であり、象徴だった。

タイ裏技の旅

| コメント(2)
21042402.jpg

おいらは何でも現地のメシを食い、現地で着るものを買う主義で、オンナだけは弁当持ちだったりするんだが、せっかく外国に行ったら、現地のメシが食いたいね。もっともバリ島のメシは不味かった。唯一、ローカルな小さな食堂で食ったチャーハンは旨かった。それもそのはず、華僑の店だw 東南アジアでもおいしい食べ物はたいてい中国系です。



第二章  食いしん坊のためのタイ料理入門

   これがおいしい!
     おすすめ至高の逸品


 ここでおすすめ、というわけでもないのだが、個人的に好きなメニューと、その解説を。
 プーパッポンカリー。渡り蟹のカレーソース炒め。日本人に人気。溶き卵で仕上げてあるから辛い料理ではない。高級レストランならどこにでもある。海鮮だから値段はちょっと高い。
 ヤムプラードックフー。ナマズのそぼろ揚げにパパイヤ・サラダを乗せて食べる。うーん、ちょっと日本人の想像しがたい世界だな。甘くて酸っぱくて辛くて、まさにタイ料理の王道覇道。高級じゃないレストランでも食べられる。河の魚は海鮮料理よりずっと安い。
 プージャー。甲羅のなかに蟹の身をほぐして味付けしたものを詰め込んである。カネと手間のかかった贅沢料理だが、これの出来るレストランはきわめて少ない。おいしいのに。
 トートマンプラー。魚のすり身のさつま揚げ。海老を使うとトートマンクン。タイでは揚げ物系には蜂蜜のタレをつけて食べる。アツアツで食べるのがポイント。醒めないうちにどうぞ。

タイ裏技の旅

| コメント(5)
21042402.jpg

第二章開始です。タイ料理は大好きで、何でも食うんだが、バンコクで巣食っていたのがイサーン料理店が多いエリアで、イサーン料理も散々食った。ところが実際にイサーンに行って現地の料理を食ったら、バンコクのイサーン料理よりまた一段と辛いわけで、イサーンというのは米だけは大量に穫れるんだが、基本的に貧しい地域なので、とびっきり辛いオカズで大量の白米を食うという、そういう食生活なのだ。なので、おいらみたいなのがそういうところに行くと、やたらビールが進むというw



第二章  食いしん坊のためのタイ料理入門

   食べてはいけない超辛料理
     そして、日本人向けの無難な料理

 本来、エスニックという言葉に後進国という意味はないし、唐辛子という意味もない。けど、何故かエスニック料理というと東南アジアや中南米の貧しい国の食べ物のことをさす。それに中華や韓国焼肉はエスニック料理と呼ばなかったりするんだよね。なぜなんだ?
 なんて、いちゃもんはさておき、タイ料理だ。
 辛い......! というのは、すでに有名だ。実際、おそろしく辛いものが存在することも確かで、まず、初心者が絶対に食べてはいけない超辛料理をリストアップしておこう。実は、ワタシって親切な人間だったのだ。
 ソムタム、タイ料理というよりラオス系だが、タイでもポピュラー。あとで詳しく説明する。
 ヤムヌア、ヤムウンセンなどヤム料理系。あっさり、さっぱりした爽やかな外観を見事に裏切って、口の中全体が痺れて痛むほど、辛い。この意外性がタイ料理の醍醐味とも言える。辛いものブームの初期に評判になった十倍カレーみたいに、唐辛子入れすぎで見るからに真っ赤ならまだ警戒もするんだけどね。
 まるで金髪の美少女、エプロンドレスのアリスに挨拶がわりに正拳突き食らったような気分になる。容赦ない辛さだ。

タイ裏技の旅

| コメント(2)
21042402.jpg

これを書いたのは20年も前なので、いまさら旅行案内としては役に立たないんだが、20世紀末のバンコクの雰囲気はよく描けていると思うんだが、まぁ、タイに限らず東南アジアがいかにして発展する事が出来たのか、その秘密は、何でも呑み込んで共生する曖昧なアジア的社会という貪欲さにあるのではないか? というような事です。


第一章  はじめてのタイランド

   ひとりで歩ける安心な街は
     日本人に人気の伊勢丹あたり


 さて、ありがちツアーも最終日。夜には空港に戻らなきゃならないし、小遣いも底をつこうとしてるし、カネのためなら人が変わったように頑張るタイ人ガイドもアナタの我儘にふりまわされてくたびれ果ててるし、そんなわけで「もうコイツからは毟れないな」と見放された観光客は、やっと解放されて自由行動、という事になる。
 それでもまだパタヤに行くとか、張り切る元気者もいることはいるが、多いのは市内ショッピング。なに、街の中に出ればいたるところ、カモを待ち構える料理人がいる。
 バンコク名物の三輪車、むかし日本でもミゼットという名前で走っていたサムロ。観光客はたいてい一度はこれに乗りたがるもので、メーターのついたタクシーにしときゃいいものを、排気ガスの味と世界一の大渋滞を縫って走るスリルを求めて、今日もカモが絶えない。
「ショッピング?」あなたが女性なら、にこやかに聞かれることだろう。男なら「シャチョ、マッサージ、オッケー?」とか。強硬に拒否しないと怪しげなマッサージ・パーラーとか昨日ボラれたばかりの土産物屋とかに連れて行かれることになってるので要注意。
 客を連れてくと運ちゃんにはガソリン券が出るのだ。たかが10リットル分とはいえ、不労所得だから馬鹿にならない。このカラクリを知った某日本人、毎日サムロの運転手と共謀のうえで土産物屋に乗りつけ、何も買わずにガソリン券だけせしめていたのだが、さすがに三日目にはバレて断わられたそうだ。

タイ裏技の旅

| コメント(1)
21042402.jpg

オンナ連れでタイに行った時、ローズガーデンからの流れで象のショーを見学していて熱射病で倒れそうになったw 3月だったかな、タイの一番暑い季節だ。観光でタイに行く人は、事情がワカラナイまま無理をするので体調を崩しやすい。観光で行った初心者が、どこに行っても昼寝しているタイ人を見て、「タイ人は怠け者だ」とよく言うんだが、日中は暑くて行動できないから寝てるんですw 朝働いて、昼間寝て、夜は酒wそれが暑い国の流儀だw


第一章  はじめてのタイランド

 自由時間にちょっと冒険
     盛り場では偽美女に要注意


 旅行に出るとその土地の料理というのが楽しみでもある。まして人気のタイ料理。けどツアーで入る店はあまり期待できない。そりゃそうだ。流れ作業で訪れる客にエサを与えるだけの店に期待はできない。
 幸いにも自由行動がとれれば、無難なところでは中華料理なんてのがおすすめだが、ここは初心者らしくタイ伝統芸能を見物しながらタイ料理なんてのもいいね。
 パッポンやタニヤからも歩いて行けるところに、シーロム・ビレッジという場所がある。タイ伝統芸能を演じる舞台を取り囲んでレストラン、そのまた周囲に土産物屋という、まさに観光客向けの場所だ。メシなんか食わなくても土産物屋をひやかすだけでも楽しいかも。
 男女問わず楽しめる夜のオプショナル・ツアーとしては、オカマの歌謡ショーが有名。
 タイはオカマの多い国だ。
 もともとひ弱なタイの男の子だけに女装すると似合うんだ、これが。思わずうっとりしちゃうような自称美少女たちが当てぶりで踊り、笑わせてくれる。もちろん日本人向けに日本のアイドルの物真似なども織り込んでサービスは欠かさない。

タイ裏技の旅

| コメント(2)
21042402.jpg

自分で旅する時にはホテルしか予約しないが、誰かを案内しなきゃならない事があって、タイの観光業者とも散々付き合ったw 自分の会社の社員旅行で、20人ほど引率して、パッポンのゴーゴーバーに行った事もある。「ビール一杯だけにしておけ」と命令して、勘定を持ってやったら、「さすが社長、太っ腹」と言われたが、ビール一杯の値段は知れている。女の子にせがまれるまま奢るから高くなるw


第一章  はじめてのタイランド


   ローズガーデンとクロコダイルファーム
     そして、アジア名物一日仕立屋


 ぼったくりと言えば、そのパッポンには有名なぼったくり店がある。夜の自由時間にあの通りを歩く人も多いだろうが、「シャチョ、シャチョ、シロクロショ、セクスショ、ヤスイヨ」などと話しかけてくる小僧どもが連れて行くのが、そのぼったくり店だ。
 そんな店のカウンターにうっかり座った日には、女どもが寄ってたかってコーラを飲みまくり、二万円、三万円の請求書がまわってくる事になっている。まあ、それでも膝のうえに女の子が座って、本物のライブショーを見せてくれるから、お人好しの日本人には騙された事にすら気がつかない人もいるのだが。ポン引き抜きでこうした店に入ると、なんと勘定は数百円だったりする。
 滞在が重なると、多くの旅行者がこの辺のからくりに気がつきはじめる。
 そんな三日目のスケジュールは、早起きして水上マーケット、ローズガーデン、はたまたクロコダイル・ファーム、あるいはアユタヤという事になる。ちょっと遠出だ。

新連載 タイ裏技の旅

| コメント(3)
21042402.jpg

10年ひと昔と言うけれど、これは20年前に海竜社というところから出版されたおいらの本で、一般人向けの旅行案内書、のつもりですw 実はそこそこ売れた。重版を何回かしたと思う。当時は、いわゆる「パック旅行」というのがまだ主力で、バックパッカーかパック旅行かという二択の時代だった。今はインターネットで情報が仕入れられるので、金持ちも自由旅行になったが。まぁ、旅行案内の体裁を借りた、タイの混沌を混沌のまま描写したエッセイみたいなもんです。


第一章  はじめてのタイランド

   ツアーの初日はなぜ寺巡り?
     ジャパニーズ・プライスの秘密


 人間なんにでも「初めて」はある。今まさにこの本を読もうとしているアナタのファースト・キスがどうだったかなんてワタシにはわからないが、初めてのタイ旅行がどうなるかは、90%くらいの確率で当てられる。
 当日は夕方過ぎの着になるので、本格的な観光は二日目からだね。まずはバンコク市内観光。王宮からエメラルド寺院、暁の寺、巨大涅槃仏のワットポーと、にわかに熱心な仏教徒になってお参りして歩くことになる。
 暁の寺では巨大なニシキヘビを抱えたオヤジとかが出迎えてくれたかな? うっかりカメラを向けると、金をくれ、金をくれと、うるさくってしょうがないが。
 安いパックのオマケについてくるような半日ツアーでも、意外にも専用のワゴンとガイドさんがついてて嬉しかったりするんだけど、そこら辺はアジアの初心者。甘いね。
 えーと、日本には四季がありますが、タイには季節が三つあります、ホット、ホッター、ホッテスト、......なんて冗談で笑ってる場合じゃない、気がつけばなんだか土産物屋ばかり廻ってるような気がしないか?

最近のコメント

_DSC41521_210.jpg

焙煎済みコーヒー豆、生豆、器具各種

21043002.jpg

そば・うどん・麺・パン類 各種

21050101.jpg

菓子・ケーキ 各種

21050401.jpg

国産高級缶詰

21050601.jpg

煎茶・番茶・玄米茶

21050603.jpg

缶バッジ・281・ゲバラ

コーヒールンバで珈琲を淹れる

コーヒールンバ/ウイリー・ジャパン

 
手網焙煎 コーヒーとポップコーン

 
ホンジュラスとキャラメルラスク



炭焙モカブレンド 400g2080円
モカマタリに、コロンビアとブラジルを当量ずつ。今では極めて少なくなった伝統の炭焙で、深煎りの極みに、苦味の中から仄かな甘みが味わえます。 400gのお徳用です。
  
 
北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか―国民は両建構造(ヤラセ)に騙されている
貴方はご存知だろうか?金正恩が150以上の国々と通商関係を結んでいることを。首都平壌が資源バブル に沸き立っていることを。日本とアメリカが彼らの核開発を援助したことを。 「狂人的な独裁国家」という北朝鮮像はインフォテインメント(報道番組を偽装したワイドショー)の中にしか存在しないことを。税・送料こみ1870円
略奪者のロジック 超集編 1650円
「ディストピア化する日本を究明する201の言葉たち」です。まさに今現在の日本の状況を冷静に見極め、何が起きているのかを鋭く考察した注目の一冊 となっています。
二ホンという滅びゆく国に生まれた若い君たちへ ―15歳から始める生き残るための社会学―「君たちが対峙する脅威とは、外国資本の傀儡と化した自国政府であり、生存権すら無効とする壮絶な搾取であり、正常な思考を奪う報道機関であり、人間性の一切を破壊する学校教育であり、戦争国家のもたらす全体主義である」(本書「まえがき」より) 税・送料こみ1650円
chichinoko_210.jpg
お湯に溶かすだけで「ほぼ」牛乳! カフェオレやカフェラテ、ロイヤルミルクティーが簡単に作れます。
丹那牛乳の全脂粉乳200g1120円
続・ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―16歳から始める思考者になるための社会学― 私たちが直面する「重層化する危機」とは何なのか? もはや国家の消滅は避けられないのか? そして私たちはこの時代を生き抜くことができるのか? 本書はそれに明晰に答える最高峰の社会学テクストである。 税・送料こみ 1650円
放射能が降る都市で叛逆もせず眠り続けるのか- 原発事故は終わっていない。それは今なお進行する現実であり、身近に迫るカタストロフなのだ。なぜ国家は何もしないのか、なぜ報道は何も伝えないのか、なぜ国民は何も考えないのか、社会はどう変わるのか、経済はどう動くのか、そして我々はどうなるのか......... 答えは本書にある。 税・送料こみ1870円

_DSC41521_210.jpg

焙煎済みコーヒー豆、生豆、器具各種

21043002.jpg

そば・うどん・麺・パン類 各種

21050101.jpg

菓子・ケーキ 各種

21050401.jpg

国産高級缶詰

21050601.jpg

煎茶・番茶・玄米茶

21050603.jpg

缶バッジ・281・ゲバラ

<蔵元 田中屋本店> 三年漬梅干 
17-23粒袋入 税・送料込み1320円
塩だけで漬けた梅干しです。添加物一切ナシ。豆州楽市でどうぞ

  
ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)



300円で買える
メッセージアート



まりなちゃんコレクション



ネットゲリラの缶バッヂ



ゲバラ缶バッヂ



281_AntiNuke ギャラリー

アーカイブ

  帆船Ami号
  ずっと富士山
  ピジョンブラッド
  電飾トロピカル帝都
  偽霊幻裏道士
  淫華 チャイナドール
  トワイライトタイム
  上海物語
  上海物語