カネフォラ種

川　平　和　秀
　　　　資格
CQI認定Qアラビカグレーダー
IIACカフェ学マスタープロフェッショナル
IIACエスプレッソイタリアーノトレーナー
　　　　審査員
ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ
ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ
エスプレッソイタリアーノチャンピオン
国際カフェテイスティング競技会

カネフォラ種

いわゆるロブスタ種として知られているコーヒーです。
基本的な風味の傾向は麦茶の様な香ばしさや軽い塩味を感じます。
丁寧に栽培精選されたロブスタは大変いい風味で当店でも人気があります。

塩味と言うと？に思う方も多いと思いますが実際にロブスタの品質評価に置いては塩味の項目があります。
よくアラビカ種とロブスタ種の名称で比べられることが多いですが正しくはアラビカ種とカネフォラ種になります。
ロブスタはカネフォラ種ロブスタ亜種が正式です。
カネフォラ種の中で飲用されるものの殆どがロブスタ亜種であるためにロブスタという名称の方が広がったのだと思います。

イタリアでは伝統的にロブスタ亜種の香味を好みブレンドに多用していますが、日本では一般的に低級品ブレンドや缶コーヒーに使用されたりとあまりいいイメージがありません。

しかしロブスタ亜種に限らずコーヒーは丁寧に栽培精選されたものであれば必ず美味しく飲用出来ます。
安くしか売れないから適当な栽培精選で済ませるのは商業ベースで農業を考えたときには当たり前のことなので仕方がありません。

ご存知の通り地球温暖化で冷涼な農地を好むアラビカ種の栽培面積は減少傾向にあります。
今後の地球環境に適応したコーヒーとしてある程度暑い環境でも対応能力のあるカネフォラ種は注目を浴びることになるでしょう。

また病害虫にもある程度強い傾向にあります。
人の世界でもパンデミックがあるように植物の世界でも何が起こるか分かりません。
耐病性や環境適応能力がありなおかつ味の良い栽培品種の開発は今も昔もコーヒーの世界の課題です。