| コメント(8)
header_book.jpg

国体論 菊と星条旗 (集英社新書)

4月の日米首脳会談から帰った安倍首相は、表情がさえなかった。モリカケ&セクハラ問題もあるが、会談でなにひとつ成果がなかったからだろう。鉄鋼・アルミ製品の輸入制限は適用除外にならず、北朝鮮問題でも蚊帳の外。「ネクタイの柄をそろえ、いっしょにゴルフまでしたのに。こんなにアメリカ様のことを想っているのだから、悪いようにはされないだろうと信じていたのに......」という心の声が聞こえてくるよう。
白井聡の『国体論 菊と星条旗』は、この安倍首相のような対米従属的精神構造がいかにして形成されたのかを解き明かす本である。
かつて頂点にいたのは天皇だったが、戦後はそのポジションにアメリカが就いた、と白井はいう。明治維新から敗戦までの天皇と国民の関係。敗戦から現在までのアメリカと日本の関係。両者がそっくりであることを、歴史を追って論証していく過程がスリリングだ。

戦後の日本は、天皇に代わって「アメリカ」が新しい「神」となり、神聖にして犯すべからず、アメリカ様のご意向を忖度せよ、と、それで世の中が動いて来た。そこにちょっとでも異論を挟もうとする者は、アメリカではなく、アメリカ様を拝め奉る対米従属のアメポチによって征伐される。それが日本史ですw

日本の政官メディアがやっていることは、言うなれば「アメリカの神社化」だ。
対米従属エリートたちは、渡米してアメリカの政財界やシンクタンクなどに、日本国民の血税を原資とする「賽銭」をばらまいて拝む。そうすると、「神のお告げ」、つまり日本の親米派に都合のいいことが書かれたレポートが出て来るので、日本に持ち帰って、「神様はこう言っておられる!」と言って触れ回る。公金を何億円も使って命令してもらっているのだ。

天皇制も、アメリカ様も、愚民を黙らせ、思考停止に追い込むには都合の良いアイテムであって、決してそれ以上ではない。「天皇陛下が死ねと言ってるんだから死のう」と、日本人は戦争で死んで行った。かつて、中国大陸に展開した日本軍は100万人です。次の大戦は米中戦争。日本人はその最前線で、またしても100万人が死んで行く。今度は「アメリカバンザイ」と叫びながら死ぬのかね?

当世流行のネトウヨの諸君もそうだが、戦後日本では、「愛国的」「右翼的」であればあるほど対米従属的であるというのが常識となっている。だから、この国の右側にはナショナリズムなど存在しない。愛国ごっこに姿を借りた奴隷根性があるだけだ。

あらためて2010年に沖縄米軍基地問題のために退陣した鳩山政権の挫折の異様さを肝に銘じるべきだ。普天間基地の沖縄県外移転という方針に、アメリカが直接怒ったのではなく、「アメリカの言いそうなこと」を日本のメディアや官僚、民主党政権の閣僚までが先回りして騒いで倒閣した。アメリカに対していささかなりとも主体性を見せることが、「反国体」的なのだ。

日本は、「アメリカに支配」されているのではなく、「アメリカに忖度する日本人」によって支配されている。これがね、与野党問わず、なんだから困る。アメリカに対して自立を呼び掛けているのは、共産党と小沢自由党だけ。だから共産党は、アメリカに忖度する野党との共闘が出来ない。アメポチは自民党だけじゃないのだ。

破綻はこれから起こるのではなく、すでに起こっている。安倍政権が腐敗と失政にもかかわらず長期本格化している、つまりこんな政権が相対的にであれ国民から支持されているという事実は、まさにこの国の破綻を物語っている。国民、とりわけエリート層の立て直しにしか、本当の解決はないだろう。日本の対米従属はきわめて異様であるという認識が広がることが大事だ。

そのことに気づかされる機会には事欠かないのだ。例えば、ショーンKの経歴・学歴詐称事件。バタ臭い顔にハーバードのMBAという肩書をぶら下げていたわけだが、日本のテレビ局は、それにひれ伏すかのように事実を確かめることすらしなかった。日本人が彼に騙されたのは、現代日本が単に軍事的にアメリカに従属しているだけでなく、魂の次元で従属し、そのことを自覚すらできないような恥ずかしい在り方をしているからだ。

ショーンK事件はまさに、その象徴だったんだが、アベシンゾーの存在というのもまた、喜劇的に象徴ですw あんなみっともないバカボンが、独裁者として君臨する日本w 「破綻は既に起きている」。これが正しいねw

コメント(8)

白井聡は『永続敗戦論』は凄く良かったです。あそこまで爽快&痛烈に対米隷属を一刀両断解説した書は始めて読みましたよ。

amazonのカスタマレビュー見ると、逆ピラミッド構造に突出した高評価に加えて、最低の☆1評価が突出していますが、あれは激怒したネトウヨ諸君らの言葉にならない憤怒の発狂評価なんだと思いますw

●歴史は二度、繰り返す。

〇「国体」が、日本人の主体性をいつも骨抜きにしてしまう理由。
〇日本経済の長期停滞、日本外交の失敗の連続。戦前の失敗に通じる、本質的な原因とは?
〇「戦後の国体」から目をそらすと生じる、二度目の日本の悲劇。

【目次】~国体論 菊と星条旗 白井 聡(著)~

序――なぜいま、「国体」なのか
年 表 反復する「国体」の歴史
第1章 「お言葉」は何を語ったのか
第2章 国体は二度死ぬ
第3章 近代国家の建設と国体の誕生(戦前レジーム:形成期)
第4章 菊と星条旗の結合――「戦後の国体」の起源(戦後レジーム:形成期1)
第5章 国体護持の政治神学(戦後レジーム:形成期2)
第6章 「理想の時代」とその蹉跌(戦後レジーム:形成期3)
第7章 国体の不可視化から崩壊へ(戦前レジーム:相対的安定期~崩壊期)
第8章 「日本のアメリカ」――「戦後の国体」の終着点(戦後レジーム:相対的安定期~崩壊期)
終 章 国体の幻想とその力

・・・白井 聡;『永続敗戦レジーム』を「敗戦の瞬間から独立回復の時期にかけて日米合作でつくり上げられ、1955年に成立し戦後日本の政治体制の最も長い期間を占めた『55年体制』によって打ち固められ、冷戦崩壊を契機として今日その矛盾を表面化させつつあるもの」。

 『55年体制』なんですが、自民党は米帝国(アメリカ)で社会党は露助(ソ連)の、それぞれ「ゆるい傀儡」的存在で⇒日本の国内政治が安定していた(らしい)。露助が官僚の腐敗と技術革新の遅れ、市民の生活が貧困等で崩壊したのが1991年12月。ソビエト連邦が解体された為、米帝国が名実共に唯一の超大国となり、アメリカ単独覇権の時代が始まってしまった。

>日米安保体制の底流には、安保条約にはアメリカが日本を守る義務があるとは明示されていないにもかかわらず、多くの日本人には、アメリカは日本のために血を流してくれるはずだとの「温情主義の妄想」がある。そもそも51年の安保条約締結は昭和天皇の強い主導による国体護持のための装置だったと言える。天皇制を存続させることは「皇族にとっての職業倫理」であった。60年に岸の企てた安保改定は片務的な旧安保条約の「国民化」でもあった。一方のアメリカは日本の離反(日米の再対立)を恐れていた。キッシンジャーが1971年の中国訪問の際に、在日米軍は日本の再軍国化を押さえる「瓶の蓋」だといった話は有名である。60年安保と70年安保における日米相対的な対等化は、両国の「国策の共有」を運命づけた。


・・・安倍ちゃん政治の本質は、新自由主義的な福祉削減を図る「安上がり」政治デス。規制緩和のかけ声の下で、資本の「国家権力への依存」が非常に強くなっている現実。一般大衆には「底辺への競争」が押しつけられ、貧富の差が広がる「戦後の国体」としての永続敗戦レジームは⇒「国民をすりつぶしながら自己保存」を図る。安倍ちゃん理想の「美しい国」の完成ですなぁ~。

数日前に出版された白井聡と進藤榮一との対談(「日米基軸」幻想)のなかで、進藤が、TPPを米議会で通すために日本の企業はロビーストをとおして100億円近い金を連邦議会の議員に献上したと指摘しています。

日本政府に頼まれて、「米国の意向」を発信しているシンクタンクは、いつの間にか、事務所がぼろいビルからピカピカのビルに移っていた、とも言っています。官邸機密費から出ているのでしょうか。

政府も大手企業も、国民の敵なのですが、ウヨク諸君はただの馬鹿なのか、おこぼれをもらっている手前、アベマンセイを言い続けているのか。

戦前回帰をもくろむ連中は天皇陛下を敬う気持ちなんかより、陛下の名前を利用して国民支配を目論む輩大杉。
保守と名乗っているけど、単なるビジネス右翼だもんな。

三流植民地毛擦なんかアメ罹患ポチ肛の典型だよ寝

ところでコイツみたいなウンコアメ罹患インベーダーにまったく無関心なのは何故だろう寝?
0.25倍速推奨↓
https://youtu.be/JeVdfP0Qh8A

YankChimpSoapJoeInouApe
DonkeyMonkeyBananaBaboon

コイツ驢馬にもテング猿にも見えるよ寝
完全な侵略猿だ寝

 メルクという薬品会社があって、中学生のころ少しお世話になったような気がするんですが昔のことで大方忘れてしまったんですが、資本関係のない別の会社としてアメリカメルクとドイツメルクがあるそうです。

 もともとは一緒だったんですが、第一次世界大戦でアメリカ支社がアメリカ政府に没収されてアメリカのメルクになった。 ふつうは、そんなことされたら立ち消えてしまうのでしょうが、素晴らしく優秀だったようで、いまや世界第二の製薬会社です。

 何を言いたいかというと、トヨタその他も、いざとなればアメリカトヨタと日本トヨタに分かれて、それで上等という話。

 ドイツは、アメリカとソ連に全土を蹂躙されて1000万人の男子を失いましたが、それでもEUの雄としてアメリカに対峙している。

 アメリカ様と喧嘩すると、トヨタが潰れてしまう、資産接収される、と大騒ぎになりそうですが、いちどやってみたらいいじゃないですか。

發賣日前に注文、送り屆けられて後、直ぐに讀んだ譯だが内容は概ね當然にして新奇性は(見受けられ)ない。表の言論世界は兔も角、裏の電網世界まで含めれば。長文を弄して”安保國體”に就いて縷々述べられてゐるが、此の「安保國體」なる術語の使用は徹底的に排されてゐる。受ける印象は電網空間からの剽竊である。所謂ノマ猫問題を想起する譯だ。

だが良い。嘗ての天皇の地位に米帝が收まつてゐる現状を言語化、表の言論空間で露はに取扱ふ事さへ叶へば大過あるまい。問題は現在に於ける天皇の位置附けである。論を人口に膾炙させる爲、また言論人として立場を中世JapLandで保つ爲に敢て尊皇的言辭を弄し過激な革命論提起を避けたのか。


Trotskyも斯くやと永續革命論ならぬ永續敗戰論を掲ぐる白井は、永續隸米・永續從米を企圖し政權の安泰と國富の海外移轉とを厚顏に繼續する知障安倍と實は變はる所がないのでは。世に倦む日々氏が轉向を表明したが如く、戰前國體であらうが戰後國體であらうが本質的に變りなく、共に打倒の對象に過ぎぬ、其の一文を本書は缺いてゐた(意圖的にか否かは判然とせぬ)。批判は此の一點に集約するやうに思はれる。追從を述べて足れりとする書込みは眼中にない。抑も讀んでをらぬだらう。

尊皇の表現があつたと思ひ出した。
天皇制打倒は意圖して述べられなかつたのである。


尊皇を訴へる白井は結局永續從米の安倍と同類との批判を提起する次第である。

コメントする

最近のコメント










<蔵元 田中屋本店> 三年漬梅干 
17-23粒袋入 ☆メール便送料無料
塩だけで漬けた梅干しです。添加物一切ナシ。豆州楽市でどうぞ


<落合ハーブ園> なんと贅沢な、国産無農薬ハーブだけで作られた入浴剤はいかがでしょう。無添加・無着色・無香料です。


<(農)友和組合> 明治時代から愛され続けた、熱海の元祖七尾たくあん三年漬 3本入りです。


<盛田屋> 太陽と風の塩 (完全天日塩) 1kgパックです。ミネラル豊富な駿河の海水を、太陽の熱と風の力だけで作り上げた天日塩です。
ネットゲリラのTwitter
ネットゲリラのfacebook
ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)

伊豆マラソン2014/ノーカット版

伊豆マラソン2014

チャオチャオバンビーナ

草笛リズムマシンの奇跡

帆船ライブ/スイートメモリーズ

ネットゲリラの夏祭り

ルンミーブルースバンド

チョトマテクダサイ
戦場のテディベア
on the road
追悼・宇佐英雄/柳ケ瀬ブルース

アーカイブ

  帆船Ami号
  ずっと富士山