夢は夜ひらく

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藤圭子の代表作というと、「新宿の女」か、この「夢は夜ひらく」だろう。ただし、「夢は夜ひらく」は藤圭子がオリジナルではなく、1966年に競作になって、緑川アコと園まりのレコードが、それぞれヒットしている。藤圭子のレコードは1970年なので、焼き直しです。ところが、この焼き直しが日本の歌謡曲史においては、大きな意味を持っている。藤圭子に関してはルサンチマンのアイコンという文章を書いたので、そっちも読んでいただけると有難いです。





新宿(じゅく)での啖呵も颯爽と、女だてらに仁義をきる。とびっきりハクイずべ公どもが、魅せて!聞かせて!暴れます!「ずべ公番長」シリーズ第1弾!!
生まれは横浜、育ちは鑑別所。北は北海道、南は九州まで、女だてらに全国を練り歩き、付いた通り名は「ハマグレおリカ」。ノーブラ、シースルールックにジーンズも颯爽と、新宿を根城にして暴力団相手に派手なアクションを繰り広げる。人気爆発!藤圭子(宇多田ヒカルの母親)が唄う「圭子の夢は夜ひらく」の主題歌をバックに大信田礼子、宮園純子、橘ますみ、賀川雪絵、夏純子ら東映若手女優が一堂に集まって色気とパンチとアクション満開で競う「ずべ公番長」シリーズ第1弾!
さて、園まりです。童謡歌手アガリで、この当時は「三人娘」で話題だった。中尾ミエ。伊東ゆかりと、この園まりです。洋楽のカバーを歌っていた時期もあるんだが、ムード歌謡に転じて、「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」とヒットを連発。甘く囁くような声が人気だった。なので、彼女のバージョンの「夢は夜ひらく」甘く切ないムード歌謡です。ムード歌謡というのは、演歌とは違って都会的な雰囲気を漂わせた音楽で、都会のクラブとかキャバレーの生バンドなどを中心に演奏されていたんだが、もちろんレコードにもなり、ヒット曲も出る。フランク永井などが代表的な歌手だ。



こちらは緑川アコ。歌謡曲マニアには、「カスバの女」のリバイバルヒットで知られている。スペインとのハーフで、元はモデルです。バックに男性コーラスが入ったりして、ムード歌謡風ではあるが、ドスの効いた声が特徴的で、キャラが強烈です。園まりとは、同じ曲だが歌詞が違う。



そして、藤圭子。決定的に違うのは、「童謡歌手アガリのベテラン」「モデル出身のハーフ」といった肩書ではなく、街の雑踏の中から出てきた、まだ幼さの残る、普通の少女というキャラにある。その少女が、「圭子の夢は夜ひらく」とわざわざ自分の名前を冠して、「15、16、17と、私の人生暗かった」と唄うのだから、その衝撃は大きかった。この当時の藤圭子の肩書は「怨歌」です。まさに、五木寛之と、彼が所属していたレコード業界が追い求めていた、オンナのルサンチマンを体現してくれる初めての存在だったのだ。こういう歌を「演じる」歌手というのは、とりあえず美人でなきゃいけないし、かといって生々しすぎてもイケナイ。オバサンに「アナタを殺していいですか」とか言われたら、勘弁してくれと逃げ出すもんねw ほどよく清楚で控えめな、若い娘でなきゃw 藤圭子はまだ10代だったので、こういうルサンチマンを唄っても、生臭くならなかった。そして、歌謡界に新しいジャンルが誕生する。オンナの「怨み」「つらみ」をテーマにした、ルサンチマン演歌の誕生だ。実は、それまでの演歌というのは、さほど女々しい物でも暗い物でもなく、もっと明るい感じの曲が多かった。股旅演歌とか、そんな感じですね。それが、この時期から急に、女々しい「怨み」「つらみ」の歌が増える。演歌が探し求めていた、新しい道が藤圭子によって開かれたのだ。「津軽海峡冬景色」「、天城越え」「越冬つばめ」などの名曲は、この延長線上にある。「津軽海峡冬景色」を歌った時の石川さゆりは19歳です。「哀しみ本線日本海」「越冬つばめ」の森昌子が23歳、で「天城越え」の石川さゆりで28歳。これくらいだったら、「アナタを殺していいですか?」とか言われてみたいですw 五月みどりとか勘弁。やっぱりオバサンには「一週間に10日来い」とか歌っていて貰いたいというのが人情だw



ところで、藤圭子は1970年という、安保闘争のただ中でヒットした歌手なので、時代を象徴する存在でもあった。そこで生まれたのが、当時アングラ・フォークと呼ばれていた三上寛の「夢は夜ひらく」です。彼は現代詩手帖という雑誌にも投稿していたほどの詩人なので、自分の歌詞で唄っている。藤圭子はこうしたアングラ人種にも愛された歌手なので、コレは一種のオマージュですね。



これはオマケですw 藤圭子、30年前のスキャンダル 宇多田ヒカル13歳 も、良かったら読んで下さい。

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