柳ヶ瀬ブルース

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柳ヶ瀬ブルースが大ヒットしたのは1966年だそうだが、おいら、中学に入学したばかりといった頃合いか。まだ、フォークソングとかシンガーソングライターとかいう存在はなくて、せいぜいグループサウンズとか、加山雄三とか、そんな時代ですね。ところで、柳ヶ瀬ブルースがアダモの「ブルージーンと皮ジャンパー」という曲に似ているという人がいるんだが、実は、この時代というのは、アメリカから発祥した「ロック」の普及期にあたり、今でこそ「ロック」はロックであって、ブルースとは違っているんだが、出来た当座のロックというのは、ブルースとまだ分離が完全には済んでなくて、ゴッチャだった。その典型がプレスリーなんだが、「ハウンドドッグ」なんざ、元はドロドロの真っ黒けブルースなのが、白人が歌うと「ロック」になる。

イギリスでは、ジョン・メイオールなんてのがいたな。1965年には、ジョン・メイオールのやっていたブルースブレスカーズに、ヤードバーズを脱退したエリック・クラプトンが加入、ここらへんの白人ブルースは、シカゴブルースを小奇麗にしたような感じなんだが、ローリングストーンズもベースはブルースです。ビートルズは違う。ところが、日本人には、こうした真っ黒ブルースはなかなか理解されなかった。そもそもブルースは「ドレミファ」で出来てない。日本人は、和風のヨナ抜き音階と、普通のドレミファソラシドしか知らなかったので、ブルーノートを駆使する音階がよく判らない音楽というので、みんなエレキに夢中になりながらも、シカゴブルースを吸収するところまでは行かなかった。ゴールデンカップスがブルースばかりのアルバムを作っているんだが、今聞いてみると、なんか変です。ちゃんと理解してない。

アダモの「ブルージンと皮ジャンパー」というのは、そんな、シカゴブルースが世界に拡散して行く過程で生まれた曲だと思うんだが、アダモというのもよく判らない人で、イタリア生まれのベルギー人で、色んな国の言葉で歌っているんだが、まぁ、シャンソンなんだろう。「ブルージンと皮ジャンパー」というのは、かなりブルースっぽい曲です。アダモ自身の作曲です。たしかに柳ヶ瀬ブルースと似てないこともないが、宇佐英雄さんが亡くなってしまった今となっては、影響を受けたかどうか、知るすべはありません。で、柳ヶ瀬ブルース。




柳ヶ瀬ブルースがヒットしたのは1966年だというから、その翌年です。現在、柳ヶ瀬にはこの曲の碑があるそうで、宇佐英雄さんはもう一曲のヒット「釧路の夜」も釧路に石碑があるので、たった二曲しか売れた曲がないのに、その二曲とも碑があるという、実に効率的な売り方ですw



柳ヶ瀬ブルースはこれだけ売れた曲なのに、カバーがあまりない。中尾ミエというのは珍しいね。他には藤圭子が歌ってます。言うまでもなく宇多田ヒカルのお母さん。いいよね、藤圭子は。この人の歌は「怨歌」とか呼ばれたもんだ。タマシイが歌わせているというような、そんなスピリッツを感じさせる声。この人のこの声は、唯一無二です。



初音ミクもカバーやってます。まぁ、コレはどうでもいい。



台湾でも歌詞を変えてヒットしたらしい。何人も歌っているようだが、コレは、けたたましいサックスが絡んでます。サム・テイラーとか流行ったよね。1960年代の台湾歌謡は、かなり日本のカバー曲が多い。つうか、日本でヒットした曲は必ずカバーされてます。テレサ・テンはそうした環境の中で、日本の曲ばかり歌っていた人です。台湾ではあまり稼げないというので、だったらいっそ、日本で歌えば良いというので、日本でデビューする事になった。



どっかの外人が口パクでやってますw 外人にはこの曲、どう聞こえるんだろうw まぁ、「ブルース」に聞こえない事は確かだがw

というわけで、火曜日なんだが、ウチの徒歩2分の居酒屋で、柳ヶ瀬ブルースの作者、宇佐英雄さんを偲ぶ会というのがあるそうで、10人くらいしか入れない小さな店なので、ごく親しい飲み仲間だけだそうだが、おいらも声がかかったので、ギター抱えて歌ってきます。もう20年も前になるか、NHKが取材に来て、宇佐英雄さんが自宅でギブソンのフルアコかなんか抱えて柳ヶ瀬ブルースを弾き語りした事があったんだが、「演歌は作曲家が弾き語りするのが凄い」というのをおいらが知ったきっかけでもあるので、それを思い出して唄います。

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お恥ずかしい話、俺が歌ったのが世界でいちばんいい。
そう思わせる感情移入しやすいフックが見事に準備されてるし、楽曲として優れてることがさらにそれを救う。
演歌が我が喉から搾り出されようと露悪で締めくくらなくていいし、帯域が狭いことが素人歌手を激しく救うのだ。

中尾ミエはいいっ。ほんとカッコいかった。昭和30年代の外部世界を上手く体現したソリッドな花じゃった、ふー

アダモの「ブルージーンと革ジャンパー」の方から辿っていったら、ちあきなおみの「朝日のあたる家」にたどり着きました。圧倒的な存在感。http://www.youtube.com/watch?v=jkRa6dl4LtU&feature=related

ゴールデンカップスの奇跡です。
http://www.berrys-cafe.jp/pc/static/spw/20120404.html
今となってはブルースの系譜なんて簡単にわかるけど、あの時代にあれやってた事はすごい。

アダモの「ブルージーンと革ジャンパー」の方から辿っていったら、ちあきなおみの「朝日のあたる家」にたどり着きました。圧倒的な存在感。http://www.youtube.com/watch?v=jkRa6dl4LtU&feature=related

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