低音ブンブン丸の秘密

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IMG_2724.jpg ギターの中身がどうなっているのか? という話なんだが、こんな風になってます。サウンドホールからブリッジにかけて、裏側にエックス・ブレイシングという補強材が貼られている。表板そのものは3.5mmくらいの厚みしかないわけで、補強材がないと鉄弦の張力で浮いたり、ヒドい時は割れたりする。鉄弦の張力に負けないように表板を厚くすると、今度は鳴らなくなる。そこで、適度な補強材を貼って強度を確保するんだが、このブレイシングの幅と厚さが大きく音に関わってくるわけです。

ところで、おいらの持っている20本ばかりのギターの中でも、なんだか妙に低音がよく響くギターがある。表板がシトカ・スプルースで、サイドバックがハカランダ合板、当時の定価が4万円というスペックは、まぁ、並みなんだが、明らかに低音の出方が違う。おいらの他のギターでは、エーアントンW-80もずっしりと重くタイトな質の良い低音を響かせるんだが、そちらはサイドバックにブラック・ハカランダ合板を使っていて、ブラック・ハカランダというのはハカランダとは名ばかり、全く違う種類の材で、比重が大きくて「水に沈む」という、黒檀か鉄刀木(タガヤサン)並みの材なので例外として、だ。こちら、エーアントンとは違って、量はあるけれど、さほど締まってない、ほんわりしたソフトな低音です。なので、材質の問題ではなく、内部構造に秘密があるんじゃないか? と仮説を立てて、問題のギターを覗いてみたわけだ。

以前紹介したマツモク「ウエストンW-40」が問題の低音ブンブン丸なんだが、内部構造といえばブレイシングに尽きるわけで、しかも、この手のドレッドノートというのはブレイシングの形自体はどれもX型で変わらないわけで、「スキャロップド・ブレイシング」という、ブレイシングの一部を削って響きを大きくする加工法もあるんだが、見たところそれでもない。このギター、ブレイシングの断面がほとんどスクェアです。他のギターを確認してみると、もっと高さが高いモノが多い。たいてい高さは15mmくらいありますね。ところがこのブンブン丸、高さが10mmくらいしかない。

IMG_2705.jpg

幅は7mmしかない。明らかに、他のギターと比べると補強材としては貧弱なんだが、じゃあ、どの程度が「普通」なのかというと、コレが千差万別でよく判らない。ただ、ネットを彷徨って調べていたら、こんな記述があった。「音の抜けが悪くて困っています」という質問に対して、
まずは表板裏のブレーシングに注目します。ブレーシングの幅が1cm以上あり、高さが1.5cm以上あると、太い仕上がりと言えます。ですので、ブレーシングを少し削って軽くすることをお勧めします。過度なまでに頑丈に作られたギターは、耐久性に優れますが音の抜けが悪くなります。
「抜けが悪い」という表現も抽象的でよく判らないんだが、つまり、弦の振動がうまくボディに伝えられてない、という事になる。で、「低音をもっと出したいのですが」という問いに対しては、
表板が厚く、ブレーシングが太過ぎる理由などで、低音が出にくくなる場合があります。ブレーシングを削ったり、表板の裏側を削るのも一つの方法でしょう。低い音は音の揺れ(周波数)を落とすと出やすくなりますので、そうなる様に補正します。
まぁ、スピーカー作る時にも、補強をわざと貧弱に作って「箱を鳴らす」という設計方法もあるわけで、古いアルテックA-7なんかそうだね。で、通常、この手のギターに使われるブレイシングのサイズというのは、標準サイズで幅7mm高さ14mm、太めのもので幅12mm高さ14mmだそうで、太いヤツは適度なところまで削って使うのだろう。いずれにせよ、このギターの場合、幅が7mmというのは標準的ながら、高さが10mmそこそこというのは、ずいぶんとまた削り込んだもんで、その結果として低音ブンブン丸になった、という事だろう。ただ、この手法で低音を稼ぐと、もちろん強度が不足するわけで、レギュラーやヘビーゲージの弦は張れないかも知れない。まぁ、今どきアコースティックギターではライトゲージしか使われないのが普通だし、おいらもライトゲージしか張らないので、何の問題もないんだけどね。

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さて、これは何でしょう?ってクイズになりそう。

これがギターの中だなんて、思わないと思う~。
凄い~~、どうやって撮ったんだろ・・・
私も中のラベルとか中とか見るのが好きで、f字孔
から覗いたりするけど、ヴァイオリンは思うように
見えない。

このシリーズは、ギターの好きな人は楽しみにしてる
と思う。
私なんかでもギター製作者の安間さんや矢入さんの事
教えてもらって、職人さんって好きなのでそれから検
索したり。ヤスマのギターコレクション、素人ながら、
おお~~、って見入ってしまいました^^.

まずは御回復おめでとうございます。まあ、アコの鳴りの話ですが、当方エレキ育ちで余り詳しくはないんですが(だったら黙ってろってか?)」Ana Vidovicというギタリストがいまして日本にもきています。おきれいな方です。で、オーストラリアのギターを使っているんですが内部構造が大分違うんだそうです。

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